まこと

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。のまことのレビュー・感想・評価

3.5
「ルーザーズクラブへようこそ」

こ、怖さが足りねえぇぇぇぇぇぇ!

いや、まぁホラー要素だけではない映画なんだけどね。
前作…というかリメイク前のテレビ版は観なくても大丈夫。じゅうぶん楽しめる。


子供の頃、怖いものって何だったろう。
ウチの実家には屋根裏にあがる階段があって、小学生の頃はそこを登るのがめちゃくちゃ怖かった。
高校生になると自分の部屋がなかった、まこと少年は屋根裏に自分の部屋を作って楽しむようになったんだけどね。
あと、何故か先端が尖っているものが怖かった。鉛筆とか工作で使うキリとか。
今は怒った嫁さんが一番怖いけどね(ボソ)

「それ」は怖いものが何よりの好物だ。だから子供にしか見えない。
ボーイミーツガール。恐怖に打ち克つのはいつだって仲間のおかげだ。
短いながらもキャラクターの背景をバッチリ描いているから、個性があって魅力的だ。
「それって童貞の妄想?」
おしゃべりメガネのリッチー最高!


あえて苦言を呈するなら、驚かせ方が割とワンパターンなのと、そもそもあまり「怖く」ない。よっぽど青年たちのイジメシーンのほうが怖い。

そして何より観客の質がひどかった(作品に関係ない)
そこの高校生らしき4人組!あんたらやで!
ホラー映画観にきてポテトチップス食べるかねぇ?!
そして驚くシーンのたびに仲間内で
「今のビビったよねー(ヒソヒソ)」
「おまえビビりすぎwww」
じゃねー!真後ろで迷惑なんじゃい。
下水道に落とすどワレ!








この映画を観てこんな言葉を思い出した。
その昔
Hot-dog PRESSという雑誌が存在していた頃
「貴女が髪を切ったことに気付く男は貴女と一晩共にしたいだけの男だ。貴女の表情がすぐれないときに気が付いてくれる男こそ理想の男だ」
と。
え、何のことかって?
その答えはこの映画に…(ない)
まこと

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