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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。のAKのレビュー・感想・評価

2.7
『IT』は1989年が舞台で、街の映画館で上映してるのは『バットマン』、薬局でベバリーと薬剤師が交わす会話にクラーク・ケントとロイス・レイン(スーパーマンと恋人) が登場。異世界の敵を複数の男性と一人の女性で撃退。つまり『 #ジャスティスリーグ 』ですね。

というのは冗談として…

R-15という時点でお察し。「主人公たち世代にこそ観てほしい!」とか言ってる奴、マジで何を言ってんだ。これは結局『バトルロワイヤル』よろしく、子供の残酷ショーを大人が楽しむただのグロテスク・エンターテイメントじゃん。

とりわけ最初のジョージの腕切断シーンが不快だし、さらに言えば不必要。「家族向けエンタメ映画のコードを破っちゃうよーん」という、死ぬほどくだらない演出。

 サーカス小屋を舞台にしただけの『スタンド・バイ・ミー』。ギャグとしてなら面白いが、まず怖くない。それに、ヘンリーが死ぬのマジで不必要でしょ。あれ観てスカっとして「子どもたちの青春!素敵!」とか言ってるやつ、性格悪すぎるんちゃう。ビル、ベバリー、ベン以外のメンツのキャラ造形もイマイチ。

 起伏もろくにない、ただひたすら忙しくうるさいお化け屋敷。映画館じゃなく家でビール飲みながら見るのがおすすめ。



 
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