Idetan

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。のIdetanのレビュー・感想・評価

3.8
無関心と恐怖心

この作品は、子供の目線での恐怖であり、大人の目線で怖がらせるホラー映画では無いと思う。
ペニー・ワイズは、大人の無関心を利用して子供の恐怖を貪り食う存在。
子供の恐怖という点では、ベバリーの浴室が血塗れになった際、父親には見えないし、いじめの主犯格であるヘンリーは、川で石投げ合戦の際、1人残された時、初めて恐怖を感じピエロが表れる。これは、大人の無関心さと子供の恐怖が描かれる典型的なシーンだと感じた。
本作で大人は、子供を自分の都合の良い様に縛ったり支配する存在であり子供に寄り添う存在ではない。子供はその呪縛から逃れ、真の友情を見つけ成長して行く。子供達は、恐怖を乗り越えた際、ペニー・ワイズは無関心な存在になり、ペニー・ワイズ自ら恐怖を感じる。

本作は、恐怖のホラー映画だと思って見れば子供騙しの様にも見えてしまう。しかし、この映画が表現したかった事はそういうことではないと思う。