さめ

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。のさめのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

思ったより怖くなかったけど、とても面白かった。大半が青春群像劇っぽかった。ピエロの動きが魅力的で、「その人が怖いと思ってるもので現れる」って知ってからは、どんな姿になるのだろうと思った。弟にとらわれてるビルが「家にいると弟のことを考えてしまう」「自分の家に帰る方がよっぽど怖い」と言っていて、こちらまで切なくなってしまった。ペニーワイズも怖いが、子どもたちが家にいたり、大人と一緒にいる場面の方がより怖く感じた。ホラー映画を見て甘酸っぱさで見終わるとは…。弟にとらわれてるビルの後を(たぶん)誰よりもついていくリッチーが親友すぎて最高だった。ベバリーは父親を恐れているのに、洗面所で血を浴びた時に頼ったのが父親で、なんとも言えない感情になってしまった。いつも強く見えるヘンリーが、父親の前だと縮み上がっているのも見ていられなかった。全体的に大人が子どもたちを助けてくれなかったりして、それも恐怖の一つだなと感じた。
さめ

さめ