よもぎ

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。のよもぎのレビュー・感想・評価

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スティーブン・キング原作傑作ホラー。
大好き。劇場へも二回観に行ったけど無性に観たくなってまたレンタルしてしまった…何度でも観たい。

子供達のトラウマを的確に突いて畳み掛ける様に容赦なく追い詰めていくホラー描写が本当に恐怖で流石のスティーブン・キング。
子供達の恐怖の根源はそれぞれ親からの虐待であったり、過干渉であったりと様々だけど概ね家庭の中にあって、ペニーワイズと対峙する過程でその恐怖を克服して親からの支配を逃れる=親の手を離れた子供達の成長した姿で締め括る爽やかなラストが本当に良い。見事。第二章滅茶苦茶楽しみ。

しかし子供達『ルーザーズクラブ』の面々が本当に個性的で大好き…。
各々ハンデを背負った虐められっ子達だけどもジメジメしてないし、ベンのビバリーへの「君の髪は冬の火 1月の残り火 僕の心も燃える」なんて良い詩を贈るロマンチストなジェントルながら一人だけ謎に物理ダメージが多くて色々報われない感じとか、
黙ったら死ぬ感じのリッチー(しかし役者のフィン・ヴォルフハルトくんは滅茶苦茶輝く様な美少年)とか何か最早全部好き(「Welcome to losers club !!!」とか最高)だし、併せて潔癖症だったエディがゲ●吐きかけられてブチ切れてのぶっ殺してやる!!!とかも最高に好き。べバリー滅茶苦茶綺麗で可愛い最後格好いい…。

ここまで読んだらお察しかと思いますが、つまり私は色々抑圧されるばかりだった彼等が怒りを爆発させてペニーワイズさんフルボッコにする場面が爽快過ぎて大っっ好きなんですね…。

いやもう本当に第二章が楽しみで楽しみで今からもう正座待機。
よもぎ

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