硝子

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。の硝子のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

原作及び90年版は主人公たちが大人になって「やつが戻って来た」と認識するところから始まりますが、今作ではそのシーンは一切ありません。まだ幼い少年たちが勇気を出して得体のしれない怪物と戦う物語になっています。
公開当初、ホラー映画だけど子供たちの成長譚としても見れるという感想を聞きました。(一部の人にしかわからない表現だけど、ジョジョの奇妙な冒険の第4部を読み終えた時の感じ、と言う人も)
その人が一番怖いものを利用して脅かしてくるITのやり方はいやらしいことこの上ないですが、それに立ち向かう姿に成長譚を見ているような爽やかさを感じたのでしょう。
そして何となく「この町の大人たちは子供たちが助けを求めても手を貸してくれる見込みはないかも」と思わせる街の雰囲気と、ITは大人には感知できないという事実が、子供たちだけでITに挑む理由として納得しやすくて自然と応援していました。
(子供にしか見えないって、ト〇ロかよ。とも思いましたが

ただ、ITの脅かしは怖いです。
個人的には90年版はグロテスクだけど怖くない。今作はグロくないけど精神にくる。という感じでした。
硝子

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