がんちゃん

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。のがんちゃんのレビュー・感想・評価

3.5
Sキング原作の青春ホラー。
『ストレンジャーシングス』の主役でブレイクしたフィン君が脇役で出演しています。瓶底眼鏡でも抑えきれない美少年オーラよ(笑)

思春期は「成長」と「性徴」が同時にやってくる季節。いま上手いこと言ったと自分でも思ってます(笑)

心も体も別モノに変わっていく過程で様々なドラマが生まれます。それが甘酸っぱいひと夏の冒険なら『スタンド・バイ・ミー』のように素敵でウェザない思い出となるでしょう。

一方で、人によってはホラーとしか言いようのないトラウマを体験することもあります。特に女性は初潮ってやつがあるらしい。『キャリー』で勉強しました。米国ではお赤飯を炊かないようです。米なのに。

幼い頃、周囲から“呪い”をかけられた経験はありませんか?お前はこうあるべきだとか、出来のいい兄や弟を見習えとか、それに引きかえお前はダメだとか。
無意識のうちにそれらが足かせとなり、大人になっても呪縛から逃れられないことがあります。詳しくはアドラー心理学をどうぞ。

『IT』もそんな“呪い”をかけられた少年少女が呪縛に立ち向かう物語であり、“それ”とはいわゆる通過儀礼です。

・ルークにとってのダースベイダー。
・バットマンにとってのジョーカー。
・クラリスにとってのレクター。
あれ、みんなマスクをしてますね?
偶然?いや違うね。
あれは自分自身の影なのよ。

本作は「敵の行動パターンや撃退法がちゃんと決まっている」のが親切で良き。「それが見えたら終わり」じゃあ全然ない。“呪い”は解けるのです!

でもさ、敵を1人で倒すのってハードじゃん?だから友達と協力プレイしようよって話。

続編では大人になった主人公らが再び集まります。ちゃんと怠けずにやってるかをチェックされるんでしょうか。なんかナマハゲ祭りみたいでいいな(笑)
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