どや

全員、片想いのどやのレビュー・感想・評価

全員、片想い(2016年製作の映画)
3.3
Amazonプライム・ビデオで鑑賞。
なかなか個人的には好きだった。ちょくちょくひでえなと思うけども笑

だいぶ前から気になってて、蓋を開けてみたらオムニバス形式のものだったとは。しかも予想外にめちゃくちゃ豪華なキャスト。

一つ一つが20分弱ぐらいだからまあそんくらいの内容だよな、とは思いつつ結構切なくなるし好きだなあって思った。
特に1話目と5話目。伊藤沙莉と言う女優さん、ダミ声だけどナチュラルな演技結構好き。若干舞台感ようなものを感じたけどこれで舞台出てなかったら恥ずかしい笑
そして志尊淳の尊さ。まじで好きだ、新川優愛と志尊淳尊い。どっちも可愛い一番好きだった。
広瀬アリスも可愛かったし斎藤工エロかっこいい。清水富美加の演技が不思議な感じで、見てるだけで自然体の中にキリッとしたものが感じられたし、千葉雄大の爽やかさ半端ねえ。ただ最後の「手、臭い?」からの笑顔はサイコパス感じた笑
なんかとにかく、色々とキャスト的に俺得で、結構ワクワクしたしショートストーリーな分飽きることなく最後まで早く感じた。

ただ明らかに7話目と最後の加藤雅也のストーリー外した感が否めない。
7話目に関しては橋本マナミの演技が神がかって下手だったのも手伝って微妙に感じた。
そしてラジオDJ、加藤雅也の最後の片思い話はちょっと手抜きというか蛇足感がすごい。まあ片思いなんだろうとは思ってたけど、あれくらいならもう少し尺伸ばして丁寧に描いて欲しかった。

最後エンドロール見て1話ずつ監督が違うということを知りビックリ。確かに全部一緒の撮り方じゃなかったなあと思い、観てる最中にそれに気づけなかった自分が情けなく感じた。
全部が全部美男美女の残念ストーリーじゃなく、青春ものからジェンダーレスや障害、年の差や都会から田舎から、様々なジャンルを扱っていることに感心。
ただの「切ない思い」だけでなく、その間にある葛藤や障害物など、ちゃんと見ようと思ったら意外にも重い内容という今作、とても考えさせられるのに短いからサクッとも観れる。

他の人のレビューでも何人か書いてたけど、これ別に映画じゃなくて良いと思う。むしろドラマにして一個一個30分弱にしてその中でラジオDJの話もより濃く詰めれば、8.9話くらいで良い感じになったと思う。

総じて、別に悪くはない。
むしろキャスト的におれは好き。
ただ、ドラマでまたやってください。
どや

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