調伏系V魔虚羅

LOGAN ローガンの調伏系V魔虚羅のレビュー・感想・評価

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)
4.1
ミュータントの大半が死滅した近未来。治癒能力もほぼ失い、心身共に疲弊し切ったローガンはたった一人の少女という希望を守る為に再び闘志を奮い立たせる。
X-MENシリーズのスピンオフながら最高傑作。年老いて、前線を離脱したローガンと組織に追われる少女ローラ、そして痴呆が悪化したプロフェッサーXによる西部劇風ロードムービー。指の付け根には膿が付着し、胸には新しく癒えない傷が付く毎日。そこにかつてのスーパーヒーロー“ウルヴァリン”の形は無く、老いにより衰弱したありのままの姿を描く。老いても尚、守るべき者の為に戦い続ける。最期にこそ輝くヒーローの真髄というものを見た。17年間も一人のヒーローを演じ続けてきたヒュー・ジャックマンにお疲れ様と言いたい。命を削ってまで、昔の獣に回帰して戦いに身を投じるなんて…カッコイイじゃねえか。
調伏系V魔虚羅

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