大傑作。
ヒュー・ジャックマンにオスカーを！
彼が17年間演じ続けた、孤高の＂X＂有終の美。
ミュータントがほぼ滅びた近未来を舞台に、ワケありの少女ローラを守ることになった、ウルヴァリン最後の戦いが描かれる。
いやー、これはもうアメリカは絶賛するしかないだろう。
少し設定が違っているものの、物語はアニメ版・コミック版のX-23のエピソードをベースに、西部劇、しかも誰もが知るある歴史的傑作を換骨奪胎。
最高の形での、創作の連鎖を見せてくれる。
アクションも見応えあるが、象徴性を持たせた変化球を繰り出す工夫にも唸った。
一度でも人を殺めた者は、それを背負って生きねばならない。
ウルヴァリン三部作は最初が「ウルヴァリン」で最後が「ローガン」。
このタイトルの意味に思わず涙。
やっぱジェームズ・マンゴールドと、西部劇の相性は抜群だ。
魂の継承という点では「グラン・トリノ」を思わせ、イーストウッドがアメコミを撮ると、こんな風になるのかも。
ローラ／X-23役の娘がまた凛々しい面構えで、5年もすれば良い二代目になりそう。
ブログ記事:
http://noraneko22.blog29.fc2.com/blog-entry-1022.html
