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LOGAN ローガンの小のレビュー・感想・評価

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)
3.7
過去のシリーズ作を観ることなく鑑賞。面白かったけど、感動は薄め。これまで、ローガンと過ごした時間がない自分の限界だろう、と。

2029年。不死身の治癒能力が衰え、動きのキレも見る影もない(多分)ローガン。長年の過酷な戦いのせいか、いつも片足を引きずり、見るからに体はボロボロそう。オマケに文字を読むときは、老眼鏡が欠かせないという、個人的に親しみやすいキャラ。

もめ事とは関わりなく、静かに余生を過ごしたいローガンだったけれど、ある日突然、ローガンが何者かを知っているかのような女性が、少女をノースダコタまで連れて行ってほしいと頼む。いろいろあって、連れていくことになったローガンだったけれど…。

話はわかりやすく、過去作を観ていなくても、ポカーンにはならないし、目的地に行くまでに幾度となく敵に襲われるスリリングな展開に退屈しない。

しかし、物語のキモである、大切なものがわかった時には終わり、みたいな切なさが、過去作を観ていない自分には、いまいち入ってこない。感動的な物語ではあることはわかるし、周りからは鼻をすする音も聞こえてきたけれど、例えていうなら、同じ人の不幸でも、身内か、少しだけ知っている人かの違いみたいな。

当たり前だけど、シリーズものは過去作を観ないと、なんだけれど…。面白いという評判を目にするとつい…。

●物語(50%×3.5):1.75
・シリーズ未見でも、退屈しない面白さ。ただ、肝心のところは味わえず…。

●キャスト、演出(30%×4.5):1.35
・老眼鏡がツボ。ローガンのやつれた雰囲気もグッド。少女が美人で、後半可愛くなってきた。

●映像、音、音楽(20%×3.0):0.60
・物語が物語だからかアメコミ系にしては大人しめなのかな。
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