Kou

LOGAN ローガンのKouのレビュー・感想・評価

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)
4.0
【ヒーローと呼ばれた者は最期に何を遺すのか】

かつてウルヴァリンと呼ばれたヒーロー、
いや、ある一人の漢の不器用で切ない物語。



衝撃でした。
ヒーロー物として観ると痛い目にあいます。
傷つき傷つけられてきた男のロードムービーです。
これはウルヴァリンではなく“ローガン”の物語。
題名からもそれが伺えますね。



「どんな怪我でも治る治癒能力」と
「世界最硬の金属アダマンチウム合金の骨格」
を持ったヒーロー。
そんな近接戦闘なら負けなしのヒーローが
冒頭でただのチンピラにぼこぼこに。
もう見てられませんでした。



長く孤独な人生。
愛した人は失い、記憶は消され、
たくさん傷つけ、時に傷ついた。
そんな心身ともにボロボロなローガン。

そんな彼は『LEON』よろしく
一人の少女、ローラと出会い、
「もう自分には遅すぎる」と
分かっていながらも生き方を変えていこうとする。
切なくもあり、暖かくもある作品でしたね。



本作を最後に、
17年間も続いたこのシリーズを、
そしてあのウルヴァリンを
もう見ることが出来ないのは悲しいことです。
実際、自分も『X-MEN』シリーズを
観始めてもう10年以上経ちました。



しかし、始まりもあれば終わりもある。
ダラダラ薄く続けていくこともできたでしょう。
でもそうせず、ここで終わせた。
そう、次に託したんです。
希望を、未来を。



劇中でも同じこと。
『X-MEN』という組織はもう無いですが、
その人達が持っていた心・想いは
“新しい世代”に受け継がれていくんです。



そういった意味で自分は、
ヒーロー映画の末路の一つとしては
最高に近い終わらせ方だと思ってます。
まだ観てない人はぜひ観てみて下さい。

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17年間、楽しませくれてありがとう!
お疲れ様でした!



2018年1月4日 4本目
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