たわしんた

LOGAN ローガンのたわしんたのネタバレレビュー・内容・結末

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

“しんどい”ですよ。と言われ、又、一通り全作品を観てからが良いですよ。とアドバイスを頂き、やっと辿り着きました。

ここまで“しんどい”とは思わなかった。

これまでのX−MENとは設定も雰囲気も内容も一変しており全く別の映画。内容もSFヒーローからヒューマンバイオレンスになっており衝撃が大きかった。

ここまでの流れの感覚で鑑賞するとそのギャップに驚かされます。
ミスティークとか今までのミュータントは出てこないし、又、ミュータントは存在するけども、ここにはヒーローは存在しない。
プロフェッサーも90歳の要介護のおじいさん。ローガンも生気が消え今を生きるのが精一杯で自分の親の様にプロフェッサーを介助している。(親子の様な絡みも温かさがあり好きなシーンです。)

劇中劇で使われてたシェーンも最後帰ってこなかった(馬上で死んでいた)。
ヒーローも死に、最強の頭脳も死ぬ。人なんか簡単に死ぬ。死が満ちており、どんな死に方を(生き方を)あなたは望みますか?と強烈に問われた感じがした。

娘、子供たちを守り死んでいったローガン、最期の瞬間のシーンはいろいろな感情が複雑に絡み(悲しみ、安堵、幸福感)涙しました。

あの造られた子供たちが国境を越えた先には安全な土地があると思い込んでいるが、果たして…いろいろな壁を次の世代が越えて行き、それぞれがより住みやすい(生きやすい)世界にたどり着いてくれたらと切に願います。

非常に重く、悲しく、しんどい映画でしたがヒーローの人間性、内面、背負っている苦悩が前面に出た深い作品でした。

さて、立直る(消化する)迄どの位かかるだろう……。
たわしんた

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