LOGAN ローガンの作品情報・感想・評価

LOGAN ローガン2017年製作の映画)

Logan

上映日:2017年06月01日

製作国:

上映時間:138分

4.0

あらすじ

「LOGAN ローガン」に投稿された感想・評価

E

Eの感想・評価

4.7
これまでのX-MENシリーズとは少し違ったロードムービーすごく良かった。ローガンもチャールズも変わり果てて、仲間も居なくて寂しかったけど、最後は泣ける!

X-MENには不可欠だった、ヒュージャックマンが演じてこそのウルヴァリン。17年間おつかれさまとありがとう!!
あっ

あっの感想・評価

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過去鑑賞
アウトロー、バイオレンス、真のヒーロー
manami

manamiの感想・評価

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タイトルが『ローガン』になったのは、ウルヴァリンがローガンを取り戻すお話という意味かな。シリーズ1作目で投げられた「お前の周りでは善人が死ぬ」という言葉を呪いのようだと私は感じたんだけど、今作でもまだ呪いは解けず、ローガンはそれに押しつぶされそうになる。
そんな彼と辛い逃避行をすることになる少女ローラ。彼女を演じるダフネキーンの目力! これが初出演作のようなんだけど、そうとは信じられない熱演に驚く。
悲しみに堪えるローガンを励ますかのように、彼の太くたくましい腕をローラが握る中盤のシーン。そして一度は振りほどいたその小さく悲しい手を、ローガンが何かを伝えるかのように握る終盤のシーン。ローラが初めて呼ぶ一言とともに、二人の関係性がとても印象に残る。
X-MENシリーズだからジャンルとしてはアクションになるんだろうし、じっさい戦闘シーンには鬼気迫るものがあり、生々しいほどの描写も多い。でも全体としてはミュータントを通して人間ドラマが描かれてると感じる。病、老い、自身の生き方への迷い、過去の選択への後悔。
ヒーロー物と位置付けていいものか戸惑うほどの悲劇が絶え間なく押し寄せる。

「あんな残酷なまでに寂しい最期を、彼に迎えさせたのはなぜなのか」どうしても疑問。でも不思議とこの作品でいっきにX-MEN全体への興味が増したので、ストーリーを忘れないうちに制覇したい。

259
おじさんがついに父性に目覚める話

2019/92
ヒーロー映画の”虚構”への否定。

X-MENは2021年以降にディズニーでリブートすることが決定しており、MCUと世界観を共有するようですね。
さてX-MENシリーズ未見の自分がレビューしていいものかという気持ちはありますが、それなりにヒーロー映画を見てきた自分にとってこの映画は、人種差別のメタファーというよりも、虚構を否定する作品であると思います。そのため本作は単体でも楽しむことができました。

ダフネ・キーンによるローラは名演でしたね。そしてヒュー・ジャックマン、17年間という長い時間にわたってウルヴァリンを演じきったことに拍手を送りたいです。

本作は、ヒュー・ジャックマン演じるローガン最後の物語で、それと共にウルヴァリンというヒーローの最後を、見事にその爪で映画史に刻みました。
老境に入り我々の想像するものとはかけ離れた姿になったウルヴァリンに、かつての強さは見る影もありません。シリーズに思い入れがある人ほど胸が締め付けられるような作品になっているのではないでしょうか。
精彩を欠きボロボロになった姿はこれまでのヒーローたちが虚構であることを示唆しており、この本作こそが現実だと突き付けているのです。
X-MENシリーズともいくつか矛盾点があるらしく、それも一歩引いて見ることができるからとも言われていましたね。
テレビでやっていた西部劇のセリフで「正しい行いをしても人を殺した烙印からは逃れられない」というものがありました。これまでのウルヴァリンは、観客のためにトリミングされているからこそヒーローとして映っていたけれど、現実は「人殺し」であるんだよと伝えています。本作の敵であるウルヴァリンのクローンX-24も、ローガンの「否定」や「獣性」の化身のようなものとして描かれていますね。

しかしそれとは相反するローラの純粋な考え方が、ローガンの現実主義な考え方と相俟ってこの物語に含みを持たせているのです。
ローラは愛読するX-MENのコミックを信じています。
現実の残酷さを目の当たりにしながらも、コミックに描かれているヒーローたちを信じて、自分にとっての虚構を信じるローラ、それはまさしく虚構のヒーロー映画を信じている我々なのです。
彼女の思想による虚構への肯定が、ローガン自身の否定を壊し、ローガンは最後の最後に彼女の信じるヒーローになるわけですね。雄叫びをあげながら森を疾走するローガン。そこには紛れもなくファンが信じてきたウルヴァリンの姿があったでしょう。もし自分がシリーズのファンであれば号泣していただろうなと思ってしまいました…(笑)
我々もローラのように、数々のヒーローから支えられてきました。この映画は最後の「虚構への肯定」がまた我々に勇気と感動を与えてくれたと思います。Xマークはまさにそれを物語っているのではないでしょうか。
そしてそのローガンたちヒーローの姿が、勇姿が、感銘を受けた観客にもヒーローの心を芽生えさせるのです。
fumi522

fumi522の感想・評価

3.9
せつない。

このレビューはネタバレを含みます

もう生きる事に疲れ果てた死にたがりの老兵と、これからの未来がある少女の邂逅。
その少女の未来を、疲弊し切った老兵であり、X-MENの代表的キャラクター・ウルヴァリンことローガンが背負う事となった本作は、骨太なストーリー構成に重きを置いた作品となっています。
ドラマに力を入れた事もありアクション面は少な目、というかウルヴァリン自身が衰弱してしまっている近未来設定なわけですから、必要にアクションさせるようならそれこそ彼自身が途中で力尽きてしまいそうなので許容内ですね。

例えるなら本作は、LAST OF USに近いですね。
ミュータントがほぼ全滅した荒廃した世界で、生きる意味を失っているかのように崖っぷちにいる高齢の男性と、自分を兵器として取り扱おうとする大人に追われる少女が旅をする物語・関係性はいい題材だな、と。
本作がこの点を昇華させる事が出来たのは、X-MENという作品・世界観で生きる事に注力していたからだと思います。
X-MENが数あるアメコミ文化の中で特筆される点は、ミュータントという存在を恐れる人間達からの差別・偏見による奥深いドラマにあります。
ミュータントを人間として扱わず、兵器として利用しようとする者、ミュータントが持つ能力を障害のように捉える者…と、人間から受け入れられない存在として描かれるのがX-MENの、ミュータントの大きな特徴です。

それが本作では、プロフェッサーやマグニートー達が争い合った時代は去り、X-MENもミュータントという存在も、コミック上でのキャラクター程度の存在にまで消滅の危機にある未来。
荒廃した世界、老化によって病を患い心身共に不安定なプロフェッサーの世話をするローガン、そのローガンも生活は順風満帆とは言えないもので、運転手として働いている生活に。
この世界観を通して、X-MENへと、ヒーロー作品へと痛烈な皮肉をかましているのが本作のニクいところ。
X-MENとして、ウルヴァリンとして世界の危機を何度も救って来たローガンの末路が、体力も視力も低下するだけでなく精神的にも追い詰められており、命を賭して戦って来た代償が普通の人間のような生活すらままならない環境というのが…。
それでいて、ローガンは体に埋め込まれているアダマンチウムによって不老不死ともいえる再生能力と体の意地が持ち味でしたが、アダマンチウムから毒素が湧き出ただめ、毎日毒素による苦しみに蝕まれるだけでなく、再生能力や身体能力すらもかなり衰えてしまいます。
ミュータントも自分達の居場所もないような世界で、老体となった自分の身体に鞭を打ち己を奮い立たせ、病に苦しむプロフェッサーを介護する生活を送るローガンは、なんとも痛々しい…。
その行く先々でも、自分と関わる優しい人々が巻き込まれて死んでしまう惨状もいいアクセント。

多くの死闘を潜り抜けてきたヒーローが、死へと向かいつつあるからといって世界は彼に微笑みかけない…。
現実を通して描かれる、ヒーローへの皮肉をたっぷりと込めた世界観がとても良いですね。
どんな窮地にあっても死なない・死ねない事が大きな取り柄であったローガンが、今にも力尽きてしまいそうになっているのが日常となっている姿は、X-MENシリーズを鑑賞してきた人ならば否が応でも心に響いてくること間違いなしです。
もう生きていくのが辛い、という叫びが聞こえてきそうな現状を前にし、野垂れ死ぬではないかと思われるその姿。
そんな彼の前に現れた少女・ローラと奇妙な信頼で結ばれていく過程と、その果てに待ち受けるローガンの最期、面白かったです。

自分と同じ能力と獣のような爆発力を持つローラに、凶暴性を抑えるよう言いくるめようとするローガンはどこか微笑ましく、素敵なシーンでした。
黒旗

黒旗の感想・評価

4.0
ガン切れ少女とガン切れおじさん
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