ロキ氏

バイバイマンのロキ氏のレビュー・感想・評価

バイバイマン(2016年製作の映画)
4.0
試写会にて鑑賞!

『バイバイマン』最初聞いたときは「ぷっ!なにそれ笑」と軽くバカにしてました。

しかし、その実態は近年稀に見る“回避不可能”な良質なホラー映画。



名前を考えたり、言ったり、そして他人から聞いたり書いてある文字を見て知ってしまったりすると…奴がくる。

考えたり、知ったりするとバイバイマンが「ワァー!」と襲って来て「ギャー!」なのかなと思ったけどそうじゃなかったみたい。

考えたりする度、“ゆっくり確実に近づいてくる”て感じ。

それが逆に良かった。怪物が音驚かせと同時に出て来て怖がらせるのは正直、「またこのパターンか」と個人的には思ってしまうから。(^^;;

名前を知ってしまったが故に、幻覚が見え始める。現実との区別が付かなくなってくる。

この設定も実は良い!


それはこの名を知ってしまった我々観客にも同時に影響が出始めてるかの様な見せ方。

「えっ?これ幻覚か。」「あっ!これ現実か。」「えっ?今見てるのどっち??」みたいな。

ホントにバイバイマンは存在しているのか、精神病みたいになって見えてるようになっているだけなのか?

単純にモンスター映画にしないで、都市伝説的な不気味さを出してストーリー重視してくれてる作りが観ていて飽きさせない。

そしてこの映画自体も前半ゆっくり、後半畳み掛けるといった印象。

どう決着付けさせるのだろう?と思って観てて、「あ〜…もうそれしかないのか。」と確かに回避不可能でした。

「エルム街の悪夢」のキャラクター性や「リング」「呪怨」の伝染力、そして両者の回避不可能性を併せ持ってる感じ。

しかし、これらの作品より解決策が皆無に近い。だって名前知った時点でアウトなんですもん笑

1番の解決策は名前を知らないこと。



最後まで不気味さを残したまま終わっていく。ラストカットまで恐怖は続く。

面白いホラーでした!


あと個人的にこの手のホラーって主人公が女性で進んで行きそうなんだけど、男性が主人公っていうのも新鮮で良かった!(°▽°)笑



知らない方が幸せという事もある笑
ロキ氏

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