chako

藍色夏恋のchakoのレビュー・感想・評価

藍色夏恋(2002年製作の映画)
4.0
『憶えていますか?
初めての恋の痛みを』

思春期の男女3人の淡い恋模様を綴った台湾の青春映画。
主人公の女の子とその友達、
そしてその友達の好きな男の子。

「言えない秘密」でのグイ・ルンメイを観たら久しぶりに観たくなったので鑑賞。
台湾のスター、チェン・ボーリンとグイ・ルンメイの映画デビュー作でもある本作。

台湾の青春映画特有の瑞々しさ全開で、清涼飲料水のCMを観てるかのような爽やかで甘酸っぱい作品でした。(正確には本作は台湾とフランスの合作)

照りつける真夏の陽射し
真夜中の学校
静まり返った体育館
月の光が反射して輝くプールの水面
汗ばんだシャツ
風でなびく髪

画面いっぱいに"夏"を感じる映像と、軽快なピアノのメロディーがまた心地良い。

あれくらいの年の頃って、学校と家の往復で友情や恋に悩む毎日は広い世界なんかに比べたらちっぽけだけど、本人達にとってはそれが世界の全てなんですよね。

自分の高校生の頃を思い出してみても3年後、10年後の自分なんてずっと先の未来のことに思えて想像も出来なかった。
目の前のことに精一杯で、毎日部活に明け暮れて、友達と他愛もない話で何時間も話し込んだり。
でも平凡でこれと言って特別な事もなかったけれど、それが大人になった今となってはかけがえのない思い出だったりする。

そんな将来や友情や恋に思い悩みながりも、希望に満ち溢れたラストシーン。
自転車で走り去る二人の笑顔と、彼女の言葉が忘れられない。


何年か後に会うあなたは
青色の正門の前で
午後3時の陽射しの中
ニキビ顔で微笑み
私が「元気?」と駆け寄ると
小さくうなずく

3年か5年後
あるいはもっと先
私はどんな大人に?
目を閉じても浮かんでこない
でもあなたの姿は見えてくる


青春の1ページを切り取ったようなほろ苦くて爽やかな作品。

一つ、ずっと気になってたのがチェン・ボーリンの着てるシャツに書かれてるのが漢字一文字の「魚」(笑)
そして、全盛期のキムタク人気は台湾にも伝わってたかと思うと凄い。

邦画で言えば岩井俊二の「花とアリス」にどことなく似てるので、そちらが好きな人にもおすすめです!