まりぃくりすてぃ

藍色夏恋のまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

藍色夏恋(2002年製作の映画)
4.5
キャスティング(特にもちろん、グイ・ルンメイの稀有さ!)がすべて。彼女たちの体温がこちらに伝わりまくった。
彫りが浅くて目が大っきいスリムなグイが、私の友人に激似なため、、、じつのところ冷静には観れなかったかも。

恋の矢印がみごとに一周する三角関係って、ありそうでレア。同性愛が絡まなきゃそうならないもんね。三者全員が処女童貞だから、キスやセックス(といったキモいもの?)を描かずに済んでるし、素材からして “突飛? いや全然、正統派!”な青春映画だ。
体幹しっかり感やたらあるグイは、剣士みたく動作も静止もずっと“剛”。男の子(チェン・ボーリン)の方は多少ふにゃふにゃだったから(それはそれでよくて)、よけいに彼女の姿勢よさが引き立ってた。
ただし、椅子いっぱいの室内でしばらく揉み合うシーン、女の子ならそういう時は必ず途中でわめきだしたり喘いだり悲鳴上げたりするはずなのに、変に監督の要請に応えてるだけ感。そこちょっと残念。同性愛者だからってことで女の自然をあえて消したのかな?
ともかくも、ポジティブな佳作。

ところで、学生時代に私の周りに、ほぼ矢印一周の八角関係(あと一カ所が「好き」でつながればチェーン完成!)っていう片思い現場があった。そのチェーン外にいた私は楽しくも淋しかった、のを憶えてる。。。