LalaーMukuーMerry

藍色夏恋のLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

藍色夏恋(2002年製作の映画)
4.4
親友の憧れの君にラブレターを仲介して渡してあげることから始まった恋?の物語。ちょっと不思議系の演出とか、可愛らしいピアノ曲がいい雰囲気を醸し出していて、大好きな「花とアリス」(2004)を思い出しました。でもこっちの方が早いから「花とアリス」が影響を受けてるという方が正しいのでしょう。
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友達以上、恋人未満?な関係になった台湾の高校生モン・クーロウ(♀)とチャン・シーハオ(♂)。ぶっきらぼうな態度しかできないモン・クーロウ。いきなりのセリフ「私にキスしたくない?」とか、自分の秘密を教え合ったりとか。たわいもない会話、ケンカ、仲直り。自分の気持ちを素直に伝えることができて何か楽しい。一人になると相手のことが脳内で一杯になる。自分の気持ちに戸惑う思春期だけのあの感じ・・・
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こういう初々しいお話は、とっくにそんな時代を通り過ぎてしまった大人たちの方が、きっとキューンとなるのでしょう。言葉ではとても伝えられない感覚ですね。
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彼のシャツが風にそよぐのを見ながら私は考えた
1年後か3年後か5年後に、二人はどう変わっているか?

きっとあなたは、明るくて、誠実で、カッコよくなっている
何年後かに会うあなたは、午後3時の日差しの中
青い正門の前でニキビ顔で微笑み
私が元気? と言って駆け寄ると、うなずくだろう

3年後か5年後か、あるいはもっと先の私は
どんな大人になっているだろう?
体育の先生や、母のようだろうか

眼を閉じても私の姿は浮かんでこない
でも、あなたの姿は見えてくる

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ラストの詩と自転車シーンの清々しさ! お互いを尊重しているピュアな感じが伝わってきて、若いっていいよね~、とオジサンはつくづく思いましたw