このレビューはネタバレを含みます
◎
〝伝えていてるのに、伝わらない……。〟
静かな夏の空気感とおぼろげな光。
その中で確かにある、3人の間の距離。
近くにいるはずなのに心には届いていなくて。
言葉にしてみても振り向いてもらえなくて。
『あの頃、君を追いかけた』とは、真逆みたいな物語。
『あの頃、君を追いかけた』が緩急のあるドラマチックな音楽だとしたら、この『藍色夏恋』はピアノの音がぽろんぽろん、ってこぼれるだけの余白の多い音楽みたいな。
自転車で追いかけ合う、モンとチェンの距離感が大好き。
冒頭を観直してみたら、3人の思いを知ったからこそギュンとなりました。
○
『あの頃、君を追いかけた』『藍色夏恋』の二本立てで観賞。
台湾映画が好きだなあと実感する時間に☺️
「活かし合う二本立てのセレクト!『藍色夏恋』が二本目であって欲しいと思ってたら……まさに!!!」と、トークショーの有坂塁氏。