ブラック・コメディを描きたかったのか、ど直球で社会の欺瞞を暴きたかったのかよくわからない映画。コメディだとすると笑えない(個々の役者がこれでもかというほど型にはまった演技をし過ぎていて疲れるのだ)し、社会の欺瞞を描くのであれば差別問題と家族に起こる事件のどっちかを直球に描いてくれれば良かったのに...と個人的には思う。絡み方が微妙で、盛り込みすぎに感じる。
あと、とにかく登場人物全てがわかりやすすぎるのだ。いや多分それを狙って描いているのはすごくよくわかる。演技が過剰なのも狙いどおりなのもわかる。だから多分好みが分かれる映画なんじゃないかと思う。
ラストシーンだけ救いあるみたいに表現されてるけど、ラストシーン後の事を考えると頭痛がしちゃうのは私だけですかね...。
