この話の本当の主役はマッドデイモンではなくブラックユーモアたっぷりの違和感ななのかもしれない。
そう思ってしまったほどブラックな違和感が際立っていた。
秩序を保つ為に人は他人を切り捨て、嘘をつき、さらに切り捨て嘘をつこうとする。
ある意味ではとっても人間味溢れる行動。それらを生々しく描いている作品だった。
人が作り上げた嘘がひとを狂わせ、破滅の道に放り込むのかもしれない。
違和感の積み重ねには幸せがなく、虚しさと悲劇しかない。
人の醜さと違和感の重なりをうまく表現した作品。観る者の心を抉る作品だった。
おかしいのは2人だけではなかったのだ。