Mariko

サバービコン 仮面を被った街のMarikoのレビュー・感想・評価

3.5
50年代アメリカのいわゆるサバービアが舞台で
その映像が色合い質感含めてとてもいいし、面白かったけど
監督ジョージ・クルーニー、
コーエン兄弟の切れ味にはちょっと及ばなかった。

よくよく見たら、コーエン兄弟の80年代のお蔵入りサスペンス脚本と
ジョージ・クルーニーが描きたかった黒人一家迫害の事件
(50年代に実際にあった)との合わせ技らしいのだけど
くっつけ方に若干の無理があるというか。

笑えるブラックな感じはもちろんあるんだけど
主役のマット・デイモンが堂々とし過ぎちゃっていてミスキャスト感あり。
なんというか、、
『ファーゴ』のウィリアム・メイシーみたいな小物感とか
『ドラマ版ファーゴ』のビリー・ボブ・ソーントンみたいな
一見怖そうに見えないのに物凄くゾワゾワくる感とか
そういうのが感じられなくて、今イチ不気味じゃない。
ジュリアン・ムーアは充分(笑)不気味で
何よりオスカー・アイザックの胡散臭さが超ハマってて本領発揮(笑)。

やりたかった事はよくわかるだけに、ちょっと惜しい。
あと、ポスター等の「この2人、何かおかしい」は完全に蛇足。
Mariko

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