第二次物で名作と言われると、どうしてもプライベートライアンと比較してしまうが、どうかご容赦ください。
プライベートライアンでは理想主義者のアパムが最後に敵を撃ち殺すという描写で、戦争を前に彼の理想が打ち砕かれるシーンが描かれていたが、ハクソーリッジのデズモンドは最後まで理想を貫いた男だった。
かといってデズモンドの戦争を否定していない姿から察するに、彼は現実主義者でもあったのだと思う。
戦争ものは一口に感想を述べるのが難しいが、個人的には理想を失わない現実主義者の彼の姿に感動しました。
プライベートライアンと比較されているこの作品ですが、僕はノルマンディ上陸作戦の冒頭20分の衝撃には遠く及ばないと思います。
あの血の海の映像は今も脳裏に焼き付いて離れません。