グラビティボルト

ハクソー・リッジのグラビティボルトのレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
4.0
一から十まで正気じゃない、偏な人の作った映画だと感じる。
冒頭の弟を殴る件から彼は徹底した非暴力に「お告げ」を見る事で目覚める訳だがその先の展開でも彼は「目に入ったモノ全てをお告げとして解釈する」。ヒロインとの交際描写とかまともではなかった。
只、父親とデズモンドの「背中」やベルトを使った秀逸な演出は残るし、戦場の描写はやはりド迫力。
「絶叫」からの金属音!銃撃!からの〜!って怒涛の展開には飲まれるしかない。
普通の直線的な撃ち合いが基本なんだが、編集と角度の発想で持たせてる印象。
クライマックスの「彼の祈りを〜」から「ハクソーが落ちた!」までのスローモーションはストレート過ぎて最早狂気。
因みに終始爆笑だった。イジメのシーンが不徹底なのは作り手がデズモンドの事を好き過ぎるからだと思う。