じゃっく

ハクソー・リッジのじゃっくのレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
4.5
殺めるためでなく守るために戦場を駆け抜けた男。武器を持たない彼は決して臆病者などではなく、紛うことなき英雄であり、誰よりも勇敢な男だった。目の前に倒れる者を救うため、何度でも立ち上がり 自らの信念を貫くその姿に 私はただただ咽び泣いておりました。

メルギブおじさんは特別なものを撮ったわけじゃなくて、むしろこれまで監督した作品と同じことを今作においても語っている。メルギブおじさん自身、かなりのカトリック原理主義者であることが大きく影響しているんですけどね。
もっぱらその戦争描写の残酷さ故に『プライベート・ライアン』と比較されがちだが、むしろ本作において強く描かれているのは、これまでのメルギブ監督作品同様、理屈を超えた自己犠牲、つまり『パッション』的な 信仰心の崇高さ。これは『パッション』や『アポカリプト』などメルギブ監督作品に色濃く顕れてることからも、超カトリック原理主義者であるメルギブおじさんのひとつの作家性。だからこそメルギブおじさんの過去作の予習はしましょう。過去作で「キリスト教ってなんぞや??」ってことを知ってから観るとなおよし。

ちなみに…
デズモンド・ドスの宗教観を詳しく知りたければ『セブンスデーアドバンチスト教会』で検索しましょう🔍

これだけは言いたい、
メルギブおじさんの作品見て1番思うのは、スローモーションの使い方が異常に上手いってこと。そこでやるかぁぁぁっ!!と最高に燃える。以上です。
じゃっく

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