Moyu

ハクソー・リッジのMoyuのレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
3.8
第二次世界大戦中、敵を殺すことではなく、仲間を助けることを選び続ける1人の兵士の物語。

とにかく映像の迫力がすごくて、映画を観終わったあとしばらくは思考回路停止状態。

主人公はキリスト教徒で、[汝、殺すことなかれ。]という教えに反くことを拒否し続ける。
訓練として、銃を持つことすら拒否する彼を異常者として扱う仲間たち。
そして、沖縄戦に参加することになるが、何があろうとも銃を持たず、より多くの仲間を助けるのみという信念は揺るがない。
異常者、臆病者として扱われても、自分の信念を曲げることなく、ひいてはその信念によって多くのひとを救うこととなる。

高校入学、大学入学、入社、これまで自分で決断してきたと思ってたことも振り返ってみると選択肢の中からベスト(逸脱することなく、世間の物差しで評価されやすいもの)だと思われる1つを選んでいたに過ぎないんだなあ、と考えていた最近。
普通から逸脱した場合、その先に何が起こるのか予想もできないし、予想もできないから全てに対して不安になりそうなのに、当たり前を捨ててでも信念を持ち続ける原動力って何なんだろうというのが映画後の感想。キリスト教への信仰心なのか、過去の経験なのか。なぜそれがそこまでの信念に繋がるのか。
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