ゆっけ

ハクソー・リッジのゆっけのレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
4.5
素晴らしい映画でした。

第2次世界大戦、沖縄戦の激戦地“ハクソー・リッジ”を舞台した戦争映画です。

武器を持たずたった1人で75人の命を救った男の実話ということでしたが、これは衝撃的でした。

どんな状況下でも、宗教的な理由、というか自身の信条を曲げずに生きる男をしっかりと描いた物語でした。

日米中立的に描いているのか?と問われたら、やっぱりアメリカの立場で描いているとは思います。(日本兵は出てきますが、客観的な描写に過ぎないですし、、、セリフというセリフはありません。ただ時折何か言っている日本語はまったく気にならないほどのものでした)

けれども、命を奪うことは大罪だと考えて、まっすぐ突き進むひとりの男の映画として捉えたら、日米の戦争云々の反戦映画を超えた、普遍的な物語だと思いました。

「自分の大切なものが、攻撃されたら?」

この問いのことが、実際に起きたら、どうなるか?
大切なものを守るために、攻撃しなければならないと思って起きたのが戦争。

他者の命を奪うことなく、自分の命をかけて、仲間を守り続けた彼の想いは計り知れず、あの”地獄”の中で、「あともう一人(one more)」と祈り続け、行動していくシーンには涙が止まらなかったです。

前半は、彼の人生を丁寧に描いたドラマとして、後半は迫力あるエンターテイメントしても質が高い。

紐の結び方など、伏線もあり、
映画として非常に楽しめるし、戦争についても考えさせられる傑作でした。