エリオット

ハクソー・リッジのエリオットのレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
4.0
戦争は悪という言葉は一切出てこないし、そういう描き方もしていない。
しかし、観る者が戦争に絶対行きたくなくなるような映像は山ほど出てくる。
主人公は自分は撃たないで仲間を助けるが、その横では仲間がバンバン撃って人を殺している。
日本兵はゾンビのように地下から山ほど湧き出ては皆殺しにされるが、主人公は敵も分け隔てなく助けたりする…
メル・ギブソンはバランスを取っているのか?はたまた、これが戦場のリアルだと言いたいのか?

特撮や音響の技術の高さ(日本兵が火炎放射器の炎に包まれたときにあげる叫び声が耳に残って離れない)もさることながら、監督本人の分裂したような人格が作品に現れているところが面白いと思った。
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