観終わったあと、絶句。
久々に「あわわわ、すごいのを観てしまった」という気分を味わいました。
ストーリーは周知の通り、
銃を持たず激戦のハクソー・リッジ(前田高地)で衛生兵として戦い75人以上もの人命を救った英雄、デズモンド・ドスの実話です。
メル・ギブソン監督の作品だし、戦争ものだし、前評判も聞いていたので、ある程度は覚悟していたつもりだったのですが…
完全に度肝を抜かれました。
話は、デズモンド・ドスの幼少期から始まり、恋愛、結婚、ブートキャンプ、ハクソーリッジと続いていきます。
最初はただの不思議ちゃんのように見えたドスも、葛藤を繰り返しどんどん信念が強くなる。
その過程を表現しきっていたアンドリュー・ガーフィールドがすごすぎる。やせっぽちを逆にうまく利用してだが、信念強いってことを表現しています。
ってか、アンドリュー・ガーフィールド、「ハクソーリッジ」と「サイレンス」って、こんな神経すり減る役続けてやって大丈夫ですかね。
両方とも本当に素晴らしい演技ですが、ちょっと休ませてあげてください
。か、ラブコメでいい思いさせてあげてください(笑)
ただ、メル・ギブソン監督が語ったのは、それだけではなく、戦争の壮絶さをこれでとかという形で視覚と音で訴えてきます。
途中のあの夜のシーン。ネタバレはやめますが、あれは本当に怖かった。声出そうになったし、夢に出てきそう。
でも、この光景は実際にオキナワで行われてたことですからね。日本人からすれば、ひめゆりの塔で見た光景を逆から見た感じです。
今までは、戦争になったら自分はどうするのかな、とか軽く考えてました
しかし、この作品を見て2つだけはわかりました。
根性ある方だと思ってたけどか戦場に行くのはちょっと俺には無理ってこと、
どんだけ体鍛えても戦場では意味がないってこと。
地勢の情況が変わりつつある今ですが、ちょっとご遠慮願いたい、と本気で思いました。
さすが、メル・ギブソン。
今年暫定1位です。