くわまんG

ハクソー・リッジのくわまんGのレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
4.0
“奇跡”を実現させる人は何かを信じて疑わず、目の当たりにした人は「信じられない。」と言うんですねぇ。

見所:
アンドリュー・ガーフィールド
自国万歳ではない成熟した演出
戦争描写が凄惨かつ無味で鳥肌
信念と狂気は紙一重
何かもう一声欲しかった
的外れな邦題キャッチコピー

あらすじ:
デズモンドとハルの兄弟はヴァージニア州の田舎で暮らす少年。遊んで転んで喧嘩して、ニコイチの仲良し。ただ、両親も喧嘩が絶えない。第一次大戦帰りでアル中になった父と、その暴力に耐える母。
その日も兄弟は庭で取っ組み合いの喧嘩。デズモンドの度が過ぎた一撃で動かなくなるハル。立ち尽くすデズモンド。幸いハルは軽傷だったが…。
殺すところだった。その事実と相対したデズモンドの目に飛び込んできた言葉。
「汝、殺すなかれ。」

主人公が、親や妻が、仲間や上官が、敵である日本兵が、信じたものと信じなかったもの。それらが招いた結果。この辺りを慎重に、公平に、カルトにならぬよう表現してますね~。平和な時代を生きる我々とて、疲れて立ち止まった時、常に綺麗事を選ぶのは至難ではありますが、あらゆる現場に必要不可欠な精神ですもんね。

観ごたえありましたけどね、あまり好きじゃなかったなぁ。あと、映画館の空調がミストサウナだったのも、手放しで絶賛できなかった原因の一つかもしれません笑