10年ぶりのMギブソン監督作。
久々のメガホンなはずなのに、流石の才能。単純に凄い!
ストーリーは大きく出征前後の2部に分かれるが、前半で主人公のデズモンドの生い立ちや思想を丁寧に描いている事で、後半の戦闘シーンがより厚みを増している。
戦闘シーンは過去の名作と比べても、最高峰に位置するようなリアリティ。
残虐で生き地獄のような激しい映像は、慣れていない人だと気持ち悪くなるのでは…
ギブソン監督ならではの宗教観もよく出ており、主人公のデズモンドは、話が進むにつれて、キリストを描いてる様に感じさせた。敵味方問わずに救出しているところなんてまさに、という感じ。
キャストの熱演も素晴らしく、Aガーフィールドは線の細さを活かしつつの好演。
父役のHウィービングもPTSDに悩まされる難しい役柄を好演。あらためていい役者だ。
良心的兵役拒否者という言葉を初めて知った!