歩くチブ

ハクソー・リッジの歩くチブのレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
4.2
戦場。
飛び交う銃弾、火炎放射や手榴弾、乱雑に転がる無数の死体、それに群がるウジ虫やネズミ、隣の奴がはらわた吹き飛ばしてあっけなく死んでいく。

そんな中、武器を持たずに負傷者を助け続けるデズモンドの常軌を逸した行動を僕は理解しようとしてもできなかった。
美人の奧さんと結婚してこれから幸せな生活が待ってるのに、わざわざ戦場に行くなんて絶対に真似できないししたくない。仕事頑張ろうと思っても戦争頑張ろうとは到底思えない。

留置場でデズモンドが妻に向かって言った言葉が心に残った。

信念を曲げたら僕は生きていけない、君の誇れる男じゃなくなる。

デズモンドは命を懸けても自分の信念を貫くことを選んだ。そして、それを成し遂げた。

どんな戦争映画も観終わった後に思うことは全部同じ。

戦争ほどむなしいものはない。

でもこの映画は戦争そのものではなくデズモンドの生き方を通して、信念を持って生きることの素晴らしさを教えてくれた。
デズモンドみたいに命を懸けることはできないとしても僕も信念を持って生きていきたいと思った。
断酒、続けようと思った。
歩くチブ

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