Kana

ハクソー・リッジのKanaのレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
2.0
第二次世界大戦、戦いの最前線でただ1人武器を持たずに戦った男の実話。

感動は特にしなかったけど、戦争の悲惨さはよくわかる映画でした
こんなに人がゴミのように死んでいく戦場で、どうやって敵味方の区別なんかつくんだろう。
こんなことをしていて大きな戦いの勝ち負けが決まるとは思えない。
白兵戦なんて本当に意味あるの?
無駄死にじゃない?
と思いながら見ていたのでとても疲れました。

しかしこんなにがっつりVS日本だったとは…
日本の描く戦争は基本重く暗く笑顔の一つもなくジメジメしがちだから、アメリカの描く戦争を見るといつも同じ時代とは思えなくて不思議。
良心的兵役拒否という文化も初めて知りました。
拒否できたのね…逆に言うとそれでも兵隊に志願した人がほとんどだったということかな。
日本は天皇万歳の新聞に騙されて洗脳されて赤紙で無理矢理戦わされた感があるから、今でも兵隊という言葉に強い拒否感があるのかなと思う。
敗戦国だし…戦時中と戦後とどちらがより強い洗脳かわからないけど、洗脳されて戦うよりも、洗脳されて戦わない方がよっぽどましだと思う。
だって無理矢理だろうが志願しようが結局みんな死に目にあって頭おかしくなって後悔してるわけだし、戦争なんて糞食らえ。

ただ前半に関してはどうしても一言言いたいのが、主人公はめちゃめちゃ自分勝手でわがままで、そのせいで多くの人を巻き込んで時間を奪い迷惑かけてフラストレーション与えてるのにまるで自分は被害者みたいな態度なのがイライラする。
軍も軍で、使い物にならない兵士ならさっさと首にして強制的に送り返せばいいのに、あれだけパワハラしといてそうゆうことは出来ないってどんな頓珍漢な規則なんだろうと。
みんなが戦ってるのに自分だけ家にいるわけにいかないとか言うくせに、みんなが戦ってるのに自分だけ武器を持たないのは仕方ないなんて矛盾してるし、戦争は殺人だから殺人は出来ないって言うくせに、殺人をする人間を助けることはいいなんて言ってることめちゃくちゃじゃない?
こんなに周りを悩ませ迷惑かけておいて、自分自身どうしたらいいかわからないなんて、言い訳ばかりで覚悟の決まらない奴に信念がどうとか語る資格なんてない。
綺麗事ばっかりで理想論ばっかりで…結果人命を救えたからよかったけども。
訓練で言うこと聞かない奴は戦場でも言うこと聞かないっていう上官の言葉は確かで、1人の過ちが大勢の命を危険に晒す可能性だってあるんだから、単独行動が褒められる行為とは思えなくて、なんだかなと思ってしまいました。
強い志とわがままの違いとでも言うべきか…。
そもそも描き方が最初から完全に美しい英雄談だからな…。
沖縄戦って民間人殺したり強姦したり、もっと残忍な状況がいろいろあったと聞くから、神を信じるアメリカ兵はその辺りをどう考えていたんだろうと疑問に思ってしまうけど…まぁ映画だもんね。