ひとんさん

ハクソー・リッジのひとんさんのレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
4.8
2020/03/10鑑賞
宗教上と自らの幼い頃経験から「殺人は最大の罪」だという信念を胸に銃を持たずに衛生兵として多くの兵士を救った男性の実話です。
前半はデズモンドが志願兵となるまでの生い立ちや彼女との出会いまでが穏やかな景色と共に物語が進んでいきます。わんぱくだったデズモンドは兄弟喧嘩で弟を煉瓦で殴ってしまいます。そこで彼の中の信念が芽生えます。やがて身近な人が戦地へ出向く中、自らもぬくぬくと過ごしていていいわけがないと銃を持たずして戦地に向かうために動き出すのです。
後半はハクソーリッジ(沖縄の前田高地)での戦いのシーンとなります。ココからはもう凄い、むごいとしか表現できないシーンが続きます。日本兵と闘うわけですがデズモンド側の気持で観ているので「日本兵は恐ろしい」となるんだけど…そうじゃなくて「戦争がむごい」んですよね。
断崖であるハクソーリッジから米軍が撤退してもその場所に残り「神よ、あと一人助けさせてください」と負傷した兵士を崖から下ろし助けるデズモンド。もう…泣ける。もういいよって思ってしまう。これが実話だから本当にすごいと思う。こういう無駄な争いが起こらない事を願うしかない。久しぶりに物凄い映画を観た気がします。観た方が良いです。
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