ハクソー・リッジの作品情報・感想・評価

ハクソー・リッジ2016年製作の映画)

Hacksaw Ridge

上映日:2017年06月24日

製作国:

上映時間:139分

4.1

あらすじ

人を殺めてはいけない。そう強く心に決めていたデズモンド(アンドリュー・ガーフィールド)は、軍隊でもその意志を貫こうとしていた。上官(サム・ワーシントン、ヴィンス・ヴォーン)や同僚(ルーク・ブレイシー)に疎まれながらも、妻(テリーサ・パーマー)や父(ヒューゴ・ウィーヴィング)の助けを借りて、銃を持たずに戦場に行くことを許可される。そして、デズモンドは難攻不落の最終戦地“ハクソー・リッジ”での戦闘に…

人を殺めてはいけない。そう強く心に決めていたデズモンド(アンドリュー・ガーフィールド)は、軍隊でもその意志を貫こうとしていた。上官(サム・ワーシントン、ヴィンス・ヴォーン)や同僚(ルーク・ブレイシー)に疎まれながらも、妻(テリーサ・パーマー)や父(ヒューゴ・ウィーヴィング)の助けを借りて、銃を持たずに戦場に行くことを許可される。そして、デズモンドは難攻不落の最終戦地“ハクソー・リッジ”での戦闘に参加することになった。アメリカ軍が幾度となくハクソーの崖を登り制圧するも、敵のすさまじい攻撃に遭い、その度に撤退を余儀なくされる。敵の攻撃が続く中で、負傷した仲間たちが取り残されるのを見たデズモンドは、たった一人で戦場へ留まるというあり得ない決意をするが…

「ハクソー・リッジ」に投稿された感想・評価

目を背けたくなる、リアルな映像が続くけど、「戦場で人を殺すのではなく、人を救う」他の戦争映画にはない視点の描写、そしてそれが事実だという重み。スゴイ映画だと思う。
戦争の現場の臨場感がこれ程リアルに描かれているのはあまりないんじゃないかと思う。ただしその分、気分が悪くなってしまう人もいるのでは。それだけ映像のリアルさがスゴイ。
戦争のスケールを、あえてハクソー・リッジという戦場の1ポイントに焦点を絞る事で、全体が見やすくなっている。アンドリュー・ガーフィールド演じるドスがもう1人、もう1人と負傷兵を救っていく圧巻のシーン、この映画の山にうまく繋がっていると思う。
その反面、ドスの入隊理由の描写が弱かった事が気になった。なぜ戦場で人を救いたいという発想になったのか、なぜあれだけの人を救えるエネルギーに繋がったのか、この映画のいわゆる“根”の部分だったので、もっと厚く描くべきだったと思う。唯一この映画のもったいないと思う点。
saco

sacoの感想・評価

4.5
圧倒的な映像とデズモンドの強堅な信仰心を前にして、生半可な感動や感情など画面に飲み込まれてしまって、エンドロールが流れる頃には放心状態だった。
映画『沈黙 サイレンス』でも主演したアンドリュー・ガーフィー、重たく複雑なテーマをその優しい面立ちからは想像できない強さで演じ切って凄い。
ヴァージニア州の大自然を背景にやんちゃで素直に育つ兄弟、戦争によって心的外傷を負った父親の家庭内暴力や葛藤を丁寧に描く前半と、軍に入隊したけど武器を持つ事を頑なに拒み信念を貫く中盤。それを踏まえて後半、激戦の中を丸腰で救護にあたるシーンは、おぞましい映像の臨場感も相まって息をするのも忘れてしまうくらい緊張して力が入った。
「あと一人、あと一人」とデズモンドが言う度に、もう充分だよぉ....お願いだから早く逃げて、終わって欲しい!と祈った。
皆がみな、「汝殺すべからず」だったら戦争もなくなる、けれど現実はそうではない。戦争の悲惨さを見せる事で反戦を訴えているのではなく、戦わない事で観る者の気持ちを動かしているところにとても感動した。
映画を観るまで沖縄のハクソーを知らなかったしデズモンドさんの存在も知らなかった。戦闘シーンが恐ろしくて鑑賞に二の足踏んでたけど、頑張って観に行って良かったと心から思った。
yuumi

yuumiの感想・評価

5.0
この作品は絶対にスクリーンで見てほしいし、見るべきだ。見れてよかった。
初めて映画で「怖くて」泣いた。
まるで自分も激戦の中にいるかのような臨場感と緊張感。もうやめて、と何度も思った。逃げたい、とも。でも当然懇願しても敵は攻撃をやめてはくれないし、逃げることもできない。これが戦争なんだと思った。今までに訪れたどの戦争博物館よりも戦争の怖さやむごさを見た。観ているだけですごく体力が奪われて、鑑賞後は息が苦しかった。

アメリカ視点の沖縄戦。日本視点からだと圧倒的な物量と人数で襲いかかってくる米兵の恐ろしさたるや凄まじいけれど、この映画では素直に日本兵恐ろしい、怖いと思った。思ってしまった。圧倒的物量だろうがなんだろうが前線に出ればみんな生身の人間で、怪我もするし死にもする。
数日前に沖縄のひめゆり平和祈念館を訪れた後での鑑賞だったから、尚更複雑な気持ちになった。米兵の救護を行うデズモンドと、日本兵の救護を行うひめゆり学徒隊。重なっても見えるけど、日本の防空壕には消毒液もモルヒネも、水さえも満足になくて、運び込まれた負傷兵に何もしてあげられなかったという。その点、十分な救護施設や物資がある米兵は日本兵より恵まれているなとも。でもだからといって日本のほうが可哀相だなんてことはまさか言えないと、この映画を見て思った。戦争ではみんなが平等に傷つく。

信念を貫くデズモンドの姿は本当に美しくて尊くて、感動した。あの状況で人の命を救うために動けるなんて、本当に言葉を失う。でもそれ以上に、私にとっては戦争の恐ろしさや戦場のリアルを突き付けてくれた映画だった。
戦争を知らない世代は、こういう作品にもっと触れていかないといけない。特に幼い頃から。トラウマになるくらい強烈に、戦争の怖さを知ったほうがいい。戦争は絶対に駄目だって、心の底から思えるようにならないといけない。
miku

mikuの感想・評価

3.8
メル・ギブソン監督ということで、覚悟していきましたが、従来よりグロさは低減されていました。

日本人だからなのか、個人の問題だからかは分からないけど、やっぱりデズモンドの気持ちは分かりきれず。
人を殺めないというポリシーだけど、彼が戦場に行くことで命を落とした人もいると思うので。
ただ彼の信念の強さには感服します。まさにメル・ギブソン好みですね。

主役よりもその他キャラクターが濃くて良かった。セオリーどおりで悔しいが、スミティにときめいてしまったり、久しぶりのヒューゴ・ウィービングの年老いた姿(メイクだよね?)に涙誘われたり、楽しめました。
記録✍️主人公の信念がものすごく伝わる映画。感動した。
みつこ

みつこの感想・評価

4.2
素晴らしかった。
戦争映画を懸念している人こそ観るべき作品だと思う。
平和ボケしてる時代に生きてる私には物凄く響いた。

私は割と終始泣いてたので女子はアイメイクしないで観た方がいいです。
「汝、殺すなかれ」というキリストの教え。父から母への暴力行為を止めてから2度と拳銃を持たないと誓ったドスだが真珠湾攻撃に衝撃を受け入隊を決意。拳銃を持たない彼への非難。「敵に右の頬をぶたれたら左の頬も打たせるのか?」「敵に安息日は攻撃しないでくれとお願いするのか?
」ハクソーリッジでの地獄のような光景。「神様いったい自分はこの状況でなにをしたらいいのですか?」という問いに彼が出した結論。後半、ドロドロの戦場を描いた作品だがアンドリューガーフィールドの笑顔が心に残る。ドスの信念、行動は素晴らしいと思うが、仲間が銃を撃ち彼は守られているという点は考えさせられた。
淡々と戦争を現実に近い…ように描いていた感じに見えた作品。

日本の描き方がまた微妙な感じはあったものの、信念を貫く主人公の意志の強さをすごく感じられた。

お涙頂戴の感動作にしようとしていないのがかえって良かったと思います。

私ごとですがこの映画見た後に破水して入院した記念すべき作品(笑)
改めて、戦争にメリットはないと、予想した。
と

との感想・評価

3.8
こいつはすげえよ。
主人公は己の信条から絶対に銃を持とうとはしない男だ。故に皆からは臆病者として見られ、いじめや皮肉、嘲笑の対象であった。しかし、彼は戦場でそれを払拭する。
こいつはすげえやつだ。
道徳に正しい行為を無視して、己の倫理にしたがって行動する自律的な人間なところ。キリスト教原理主義者がプロパガンダに使いそうなほどの強固な信念。(安息日が土曜日だからユダヤ教信者かも?)
これが実話ベースだなんて信じられない。こんな内発性に溢れる人間になりたいし、こういう男がみんなを幸せに導くんだろな。
それにしても、バクソーリッチ(爆走金持ち)だと空目してたから、お金持ちのボンボンが戦火から逃げ惑う映画かと思ってたら違かった。あと、沖縄戦をアメリカ視点から見たことなかったからなんて酷いんだジャップはってなる。まあ、どの国も教育である種の洗脳が成されているから仕方ないことだが。ほんとに戦争って国益はあるかもしれないが、ミクロな視点で見たらくそ&くそなファキン産物だよなー。
まあこの見方も時間軸が現代かつ空間が平和ボケしてる日本からの一個人の視座なわけで、自分が当時のお偉いさんでも同じような決断をしたんだろな。一番の愚行は現代の立場から一方向的な見方を示すことだと思うから、歴史をまなざす際には当時の価値観で価値基準を熟慮せねばな~