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ハクソー・リッジ2016年製作の映画)

Hacksaw Ridge

上映日:2017年06月24日

製作国:

上映時間:139分

ジャンル:

4.0

あらすじ

「ハクソー・リッジ」に投稿された感想・評価

sryuichi

sryuichiの感想・評価

5.0
filmarks試写会

監督/メル・ギブソン『ブレイブハート』『アポカリプト』
脚本/ロバート・シェンカン、アンドリュー・ナイト

『パッション』でキリスト最期の一日を『ワンス・アンド・フォーエバー』でベトナム戦争を圧倒的臨場感で描いたメル・ギブソンの最新作!

【ノーマン・ロックウェル meets ヒエロニムス・ボッシュ】
“観客は理想と愛らしいイノセンスを見せられて、それから地獄に落ちるのさ” メル・ギブソン監督

脚本家によると本作は「設定」と「戦争」の二幕構成らしい。
監督は二人の画家を参考にしたという。

前半は〈ノーマン・ロックウェル〉。軽いタッチで庶民の日常を描き、大衆から愛された「古き良きアメリカ」を代表する画家だ。理想や純真さ、子供心…

世の中そんな甘くないよ、と思う人もいるだろう。そう、こんな「理想郷」にメル・ギブソンがぬくぬく留まるわけがない!

後半は〈ヒエロニムス・ボッシュ〉の出番だ。ルネサンス期のオランダの画家で、聖書ベースの絵を多く残している。これがかなりヤバい。キモい。グロい。罪、堕落、快楽、肢体そして変な生き物のオンパレード。

『ハクソー・リッジ』もウジや腸やゲロに事欠かない。直視したくはないが、甘いお菓子のような前半から一転、強烈なリアリズムが展開される。

ギブソンはこう語る。
“(ロックウェル的世界から)登場人物を別の絵の中に連れて行く。イノセンスの死、地獄(という絵の中)にね”

【ブラじゃないヨ!大胸筋矯正サポーターでもないヨ!】
上映前のトークショーで教授がブッ込んだ本編の台詞「ブラジャーじゃないよ」。これが後々効いてくる、凄いチョイス。
全く異なる前半と後半を繋ぐのはブラジャーだった!納得のPG12指定である。

【批判について】
空気を読まず、足を引っ張っている、といった声がちらほら。

読んだ方がいい戦争の空気なんてあるの?
確かに足は引っ張ってたかも。足の付いた兵士の足はね。

【究極のラブ・ストーリー】
“これは怒りではなく、愛に突き動かされて戦争に行った男の話だ…
その実、ラブ・ストーリーだ…偉大な信仰と愛に生きた男のね”
アンドリュー・ナイト

ナイトはこのコメントの「怒り」に「fury」という英語を使っている。デビッド・エアー監督の戦争映画『フューリー』ではブラピ演じる鬼軍曹が新米兵士に力ずくで銃を持たせ人殺しを叩き込むシーンがある。新兵はそれを経て「一人前の男」になる。でも彼を一人前たらしめたものは?駆り立てたものは?
怒りは現代においても猛威を振るいつつある。

町山智浩著『ブレードランナーの未来世紀』P194でボッシュを愛する映画監督ポール・ヴァーホーヴェンの世界観が端的にまとめられている。
“人は欲望のままに生きる残酷で自己中心的な生物である。皆、無垢の楽園から追放された罪人なのだ”と。

怒り、憎しみ、悲しみ、絶望…これらは強力で、人の心や世界全体の空気を一瞬で虜にしてしまうこともある。でも少なくともデズモンド・ドスという男については、ヴァーホーヴェンは間違っていた。彼は勇気によって地獄を這い回り、信仰によって友の命を救う。その全てに裏打ちされるものは「愛」だ。

“愛は…すべての事に耐え、すべての事を信じ、すべての事を希望し、すべての事を忍耐します。愛は決して絶えません”
コリント人への第一の手紙13章

人が獣と成り下がる地獄絵図の中で、信仰という武器だけを胸に戦った魂の軌跡『ハクソー・リッジ』でした。

【関連作品】
『沈黙 -サイレンス-』
『激動の昭和史 沖縄決戦』

参考
aleteia.org
awardsdaily.com
『ブレードランナーの未来世紀』
maya

mayaの感想・評価

4.3
これは絶対にスクリーンで観るべき映画。予想を超える凄惨さに衝撃を受け、映像と音に飲み込まれた。まるで自分も死と隣り合わせの戦地に放り投げられたような感覚。
映像の衝撃性が強くそこに目が行きがちですが、この作品で描かれているのは実在の主人公ドスの『信念』。「汝殺すなかれ」の倫理観を忠実に守り通し、銃を持たずして戦野に飛び込む。映画作品である以上ストーリーに多少の脚色は入るものの、戦地で武器を持たずに衛生兵として人命を救うために走り回った人間が実在していたと思うと驚愕…。“Please Lord, Help me get one more…” と何度も請いながら仲間達を運び、崖からロープで降ろす姿は、宗教意識の低い人間の目には少し異様にも映る。どうやらデズモンド・ドス本人はSDAの信徒だったようで、その信心深さは聖書原理主義によるものだったらしい。宗教的なところは一旦置いておいて、「戦う人間が多数いる中で救う人間がいても良いじゃないか」という考えで危険を顧みずに銃撃戦の中に突っ込んでいく様子は圧倒されるばかりでした。非暴力を貫く背景には生い立ちも関連している事がストーリーの中で明らかになるが、狂ってもおかしくない状況下で信念を曲げずに行動し続ける彼の強さと言ったら…
米兵目線での沖縄戦が描かれているという点で日本人からするとやや複雑な部分もあるかもしれません。でも劇中で前田高地の日本兵達は過度に非情な扱われ方はされていなく、戦術等も含め事実に基づいて描かれているよう。投降の意で白旗持って出てきたのに、油断した米兵に手榴弾投げるシーンは実際にあった事みたいだし、そういう狡猾さは戦中ならではと考えると不思議ではない。
そしてメル・ギブソンがドスについて「戦争という概念の中で陣営を超越した存在」と述べている通り、日本兵も彼からの手当てを受けていた事も知る事ができた。人を敵・味方で分けずに命ある人間として平等に見ていたのはあの場では彼だけだったのでしょう。

前からかなり期待していて公開を心待ちにしていたけど、運良く試写会にて鑑賞させて頂けて本当に良かった。劇場公開したらまた観に行こうと思います。戦争映画も他ジャンルで描写キツめの映画もわりと色々観てきているけど、それでも鑑賞後は暫く何も喉を通らないくらいショッキングな映像が続くので少し覚悟して観た方が良いです。そこは流石メル・ギブソン監督作品…というべきなのか。(アポカリプトやパッションもわりとキツかったけどこれも中々。) 至近距離戦を感じさせるカメラワークで、目に飛び込んでくる余りにも生々しい映像の数々にぐったり。それでも、大きなスクリーンで観る価値のある作品だったと感じました。

色々突っ込みどころもあるし、戦争・宗教信仰が絡む時点で賛否両論出るのはわかるけど…それでもやっぱりこういう映画は沢山の人に観られるべきだと強く思うのです。
chagahaaan

chagahaaanの感想・評価

4.5
試写会にて。
太平洋戦争を題材にした映画。
構成はアメリカンスナイパーっぽいなと思った。
アメリカ兵と日本兵がハクソーリッジっでやり合う場面はとても生々しく迫力があり、終始ハラハラさせられた。ずっとしかめ面しながら見ていたと思う。
見終わった後の疲労感がすごかった。
これほどまでに戦争に対して嫌悪感を抱いた映画はなかったと思う。とても良作だった。
太平洋戦争における沖縄での激戦の中、幼少期の経験から強い信仰心を持ち人を殺さずして戦う男に焦点を当てている本作。メルギブソン監督もインタビューで述べていたらしいがアメリカと日本の戦争を単に批判しているものではなく、あくまで主人公が戦争を通じて想い続けた信念を映画で表現していた。

象徴的なカットも多く、楽しめました。
Rucola

Rucolaの感想・評価

4.0
Filmarksの試写会にて

沖縄戦を舞台とした戦争映画を、西洋人が描くとどうなるのか観る前から複雑な気持ちでした。
でも映画が始まるとストーリーに引き込まれて、ただ単純に1人の衛生兵が主人公の映画として観れました。
主人公の信念には心打たれ、1人でも多くの人を、アメリカ人・日本人関係なく救おうとする姿に感動しました。
ぜひ、多くの人に観てもらって、映画から何かを感じとってもらいたいなと思います。
メル・ギブソンのこれまでの作品も、あらためて観直してみようと思いました。
猫田

猫田の感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

久々の戦争映画だと思いきや・・・。
全然内容が違う。
ヒューマン・ドキュメンタリーじゃないか、これは。
良心的兵役拒否者の物語です。
さすが自由の国アメリカですね。
後半は沖縄戦のすさまじい映像がありますが・・・。
さりとて、純然たる戦争映画とは違う。
衛生兵の活躍談です。
肩透かし食わされた感じは残りますね。
アイコ

アイコの感想・評価

3.2
Filmarks試写会にて。

第二次世界大戦中のハクソー・リッジ(ノコギリ崖=沖縄前田高地)が舞台になった実話ベースの映画との事でリアリティを追求するメル・ギブソンがどんな撮り方をするのかを楽しみにしていました。

戦争映画にありがちなどちらかの目線からだけ描かれた一方的な描写ではなくわりと公平には描かれていてそこは評価出来ると思いますがワンシーンちょっとそれは誤解を生むのでは…と思う箇所があり残念でした。

この作品は戦争の悲惨さや平和の有り難さを伝えるのではなくどんな時でも信念を曲げずまっすぐに生きる難しさと素晴らしさを伝えているように感じました。その点で比較すると個人的にはサイレンス沈黙の方が胸に刺さり伝わって来たと思うのでこの評価ですがアンドリュー・ガーフィールドの演技が素晴らしかったです!
ろみ

ろみの感想・評価

4.5
生々しい映画だが、片時も目が離せない。
「あと一人」「あと一人」
ええっ!いつまで・・・
実話を素晴らしい映画にしてくれた作品。
是非、見て欲しい映画だ!
taku

takuの感想・評価

5.0
試写会で一足先に鑑賞しました。
映画館の大スクリーンで見たほうがいい映画だと思います。
かなり残酷な描写のある映画ですが、目を反らさず直視することで「戦争だけはやっちゃいけないな」と心から思えるようになる、とても重みのある作品だと思います。
スミス

スミスの感想・評価

4.0
試写会にて一足先に鑑賞させていただきました。
戦闘シーンの迫力が想像以上に凄かったです。
衛生兵として沖縄戦に従軍し、戦場で75人もの命を救ったデズモンド・ドスの物語です。
彼のような人物がいたこと、ハクソー・リッジのことはこの映画を観て初めて知りました。
自分だったらドスと同じようなことは出来ないと思います。
主演のアンドリュー・ガーフィールドをはじめ、キャスト陣の演技が素晴らしかったです。
1人でも多くの方に観ていただきたい作品です。