ハクソー・リッジの作品情報・感想・評価・動画配信 - 795ページ目

ハクソー・リッジ2016年製作の映画)

Hacksaw Ridge

上映日:2017年06月24日

製作国:

上映時間:139分

ジャンル:

4.0

あらすじ

「ハクソー・リッジ」に投稿された感想・評価

アイコ

アイコの感想・評価

3.2
Filmarks試写会にて。

第二次世界大戦中のハクソー・リッジ(ノコギリ崖=沖縄前田高地)が舞台になった実話ベースの映画との事でリアリティを追求するメル・ギブソンがどんな撮り方をするのかを楽しみにしていました。

戦争映画にありがちなどちらかの目線からだけ描かれた一方的な描写ではなくわりと公平には描かれていてそこは評価出来ると思いますがワンシーンちょっとそれは誤解を生むのでは…と思う箇所があり残念でした。

この作品は戦争の悲惨さや平和の有り難さを伝えるのではなくどんな時でも信念を曲げずまっすぐに生きる難しさと素晴らしさを伝えているように感じました。その点で比較すると個人的にはサイレンス沈黙の方が胸に刺さり伝わって来たと思うのでこの評価ですがアンドリュー・ガーフィールドの演技が素晴らしかったです!
ろみ

ろみの感想・評価

4.5
生々しい映画だが、片時も目が離せない。
「あと一人」「あと一人」
ええっ!いつまで・・・
実話を素晴らしい映画にしてくれた作品。
是非、見て欲しい映画だ!
taku

takuの感想・評価

5.0
試写会で一足先に鑑賞しました。
映画館の大スクリーンで見たほうがいい映画だと思います。
かなり残酷な描写のある映画ですが、目を反らさず直視することで「戦争だけはやっちゃいけないな」と心から思えるようになる、とても重みのある作品だと思います。
スミス

スミスの感想・評価

4.0
試写会にて一足先に鑑賞させていただきました。
戦闘シーンの迫力が想像以上に凄かったです。
衛生兵として沖縄戦に従軍し、戦場で75人もの命を救ったデズモンド・ドスの物語です。
彼のような人物がいたこと、ハクソー・リッジのことはこの映画を観て初めて知りました。
自分だったらドスと同じようなことは出来ないと思います。
主演のアンドリュー・ガーフィールドをはじめ、キャスト陣の演技が素晴らしかったです。
1人でも多くの方に観ていただきたい作品です。
Yukenz

Yukenzの感想・評価

4.0
序盤はヒューマンドラマのテイスト。あるシーンでの仕込みが後の伏線になっているけど、微笑ましいシーンもあり比較的穏やかで和やか。

中盤は陸軍でのシーン。個性的で人間味のある登場人物が多く印象付けられる。
国と家族や仲間を守る為には武器を手に取り戦うのが当然と考える屈強な軍人たちが、デズモンドの「武器を持たない」信念を受け容れないのは普通の反応ではあるけど、どんな環境でも信念を曲げないデズモンドはなんて奴なんだろう。
デズモンドの妻の存在や、父が持つ戦争への嫌悪と、それを知りながらも入隊を志願した息子へ抱く親としての思いなどが絡み合って物語のスパイスにはなっている。

一転して沖縄のシーン。
交錯する閃光と少し遅れて聞こえる"ヒュン"という乾いた音。いつ撃たれるのかなんて分からないし、気づく前には死にさらわれている…凄惨な戦場が目の前に繰り広げられ、映像と音響に蹂躙された感覚。迫力があった。

デズモンドの信仰心に敬意を表すし彼の行動と結果には感動したけど、賛同出来るか?というと、今の自分には難しい…
Mikoto

Mikotoの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

フィルマークスの試写会で鑑賞。

戦争ものは好きで今までに色々見てきたけれど、これはその中でも群を抜いて圧倒された。
CGをほとんど使っていないとのことで臨場感はとてつもないし、凄惨な様子も生々しく描かれていた。
グロテスクなものが苦手な人は確実にアウトだと思った。

序盤30分くらい?丁寧に主人公デズモンドの育ちや生活が描かれていてこの時点だと戦争ものとは思えないほど穏やか。
銃は絶対に持たない、という強い信念を持つ彼は志願して入隊するものの、軍曹からの指示を受けても銃を持つことだけは頑なに拒否。
軍議にかけられるものの、退役軍人の父が軍事長官からの手紙を裁判中に持ってきたおかげで、デズモンドは除隊になることを避けられた。

戦地に出てからは自衛のための武器も持たず仲間を助ける姿に強く心を打たれた。
終盤、米兵がハクソーリッジから撤退したときもデズモンドはただ一人残り、一人で負傷した仲間を助け続けていたのには感動した。
さらに負傷した日本兵までも助けるシーンもあり日本人の私としては涙ものだった。
最初は臆病者と隊の中でもいじめにあっていた彼だが、最後はみんなから誰よりも勇敢だと讃えられていてホッとした。

何が驚きかというとこれが事実に基づく話だということ。
この映画を見るまでハクソーリッジと呼ばれた沖縄の土地があったことさえ知らなかったが、この映画を機に戦争というものを改めて深く考える必要があると感じた。
映画監督のストーリーの展開と時間配分が秀逸でした。数万人の死者が出た戦いを悲惨さを拭わない程度に、個人の信念を浮き彫りにした傑作でした。彼の貫いた信念は全人類が必ず抱かなければならないものに違いないけれど、世界は未だ狂気の渦中にあって愛国心という火種を未だに重要視する教育をし続けている。人はいつの時代も愚かだと、はっきり理解させるメッセージが伝わってくる。それが最大軍事国の米国によって描かれていることは、メルギブソンによる皮肉なのかもしれない。
武器を持たずにモルヒネと包帯を手に激戦地に赴いた主人公デズモンドの強い信念に胸を打たれました。
彼が起こした奇跡に立ち会うだけでも充分観る価値のある作品だと思います。
moviefrog

moviefrogの感想・評価

4.8
キノフィルム&フィルマークス試写会で鑑賞。

アカデミー主演男優賞、監督賞、作品賞にノミネートされ、編集賞、録音賞も受賞した作品を大手配給会社が買わなかった。ようやくこの作品がキノフィルム配給で日本公開されることをまずは是としたいと思います。

メル・ギブソンの映画監督としての復活が「ハクソー・リッジ」という沖縄・前田高地の戦いに従軍した衛生兵の青年を描いたアメリカ映画。作家性が非常に強いメル・ギブソンが沖縄戦を描いたらどういう作品になるんだろうと思うも、まさにメル・ギブソンらしい作品で、彼の監督作品の一つの頂点。

衛生兵の青年デズモンドはキリスト教一派の信者。前半は何故彼が「汝殺すことなかれ」という「信念」を戦場においても頑なに守ろうとしたのか、その背景を、育った家庭を丁寧に描くことで観客に説明。元々は決して平和主義者ではなく、暴力の中で育ち、自身も暴力性を内包している子供であった事がこの作品に深みを生んでいる。

この子が成長し、軍隊に入隊すると周囲の人々は彼が「良心的兵役拒否」を言い張るのを全く理解できない。「戦争には行くが人は殺さない」と言う彼の存在は軍規の乱れと戦意の喪失につながる。それでもこの主人公は憑りつかれたように「絶対に武器は手にしない」という主張を変えない。彼の存在は人間、宗教、戦争の矛盾そのものだと思います。

そして激戦地において全くの丸腰の衛生兵の彼は多くの人命を救助する。彼の存在は苦しむ兵士達の肉体だけではなく心の救いにもなっていく。しかし彼自身はただ「信じること」をするだけと思っている。この描き方にヒロイズムやエンターテイメントとしての陶酔がないのがこの作品の良い点。

そして自分は日本人なので観る前には日本側がどう描かれるか不安がありましたが、とてつもなく強い存在であり、強いからこそ恐ろしいという描き方。

観終わってしばらくは頭がボーッとし、何を見たのかを言語化するのが難しかった。一夜明けてようやくこの映画は「オブセッション」を描いた映画なのだと理解した。

人間は一つのことに憑りつかれやすい。主人公の父はPTSDに苦しみアルコールと暴力から抜け出せない。主人公は狂信的でもあるし、新兵訓練だって実はかなり理不尽。敵側の人々も当時は正しいとされたことを信じている。誰もがあまりにも頑なに「信念」に取り憑かれていて、そこに幸せというものが全く存在しない。

簡単に言えば「戦争はいけない」ということだろうけれど、この映画はただ「戦争はいけない」と訴えることから一歩進んだ、暴力の連鎖、オブセッションの怖さ、視野狭窄がもたらす被害の甚大さを広く深く描いている。

と同時に、何かに執着するのが人間のサガだとしたら、戦争なんて最初からやらずに人助けに全力を注いだ方がどれだけマシか。この映画は究極の状況の中でも失うべきではない「善への執着」の大切さを、戦場を這い廻り敵味方関係なく人を救った実在の青年を通して訴えかけているのだと思う。

この十年、色々あった監督の自省も静かに伝わってきた。もう以前のような状態には二度と戻らないでほしいと心から願う。「ハクソー・リッジ」は映画館で多くの人と一緒に見る価値のある傑作です。
戦闘シーンのリアルさに、ただただ驚きです。戦争と平和、臆病者とヒーローの格差が、この映画のテーマである個人の信念というものが強く伝わる作品だと、感銘を受けました。
アカデミー賞作品賞に選ばれるべき真の作品です。近年の洋画NO1です。