山椒

処方箋を乱用する者たちの山椒のネタバレレビュー・内容・結末

処方箋を乱用する者たち(2015年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます


Netflixで配信終了間近のため視聴

ドキュメンタリーなので
かなり攻めたところまで
切り込んでいている。

医師が麻薬の売人に
見えてしまうことや
薬を使う人が中毒者になってしまう
現代社会の闇

誰にでも起こりうる身近な闇の入り口

ベル兄弟
プロレスのジョバーで痛めつけられて
鎮痛薬の中毒者になってしまった

凡人になることを恐れて
薬に手を出してしまう。
一度スポットライトを
浴びてしまってその快感に
戻れなくなりボロボロになっても
続けるという人を日本でも沢山みる。

仕事で生きるために薬を飲み
結局死んでしまったマイケル…
弟もめちゃくちゃムキムキだ…
重量挙げやってるんだ

WWEの人たちなんだか
みんな危うそうに見えた

5錠だった薬が90錠になるのに
時間はかからないことが怖い。

みんな飲むから飲むという群れの恐ろしさ
どこの薬局でも手に入れられる簡単さ
収益になるからとドンドン売る医者

違法薬物は使うと捕まってしまうけど
処方薬という合法薬物は
捕まらない上にこれに依存してしまうと
結局は違法薬物と
変わらない中毒者になるし
子供のためにと親が与えるケースも
多いから親も気付きにくいのが闇。

犬用の抗うつ剤まであるのは
はじめて知って驚いた…!
抗うつ剤をのんであわないと
自殺願望や殺人願望が出るのは
映画の世界ではなく現実世界の話だと
淡々と説明してるのが恐ろしい

今回はこの兄を亡くしそれをきっかけに
インタビューの映画を
作ってる彼そのものが
抜け出せてないってところが
警笛を鳴らす作品として良かったと思う
山椒

山椒