脱脂四駆郎

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャーの脱脂四駆郎のレビュー・感想・評価

3.5
私のようなサリンジャー作品未読者でも、それなりに理解できるよう作られていた。

彼が生まれ持った才能は、過酷な戦争経験を経て収斂〜開花したが、その過程で身近な人々を失っていく事になる。
日本の近代文豪達もそうだが、作家性と人間らしさの両立が非常に難しい事がよく理解できる。
ところで邦題の「反逆児」は正しいニュアンスなのだろうか?
少し作中の印象と異なる気がする。