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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャーのmiumiuのレビュー・感想・評価

3.5
『ライ麦畑でつかまえて』の作者J・D・サリンジャーの伝記映画。
恥ずかしながらサリンジャーは読んだことがなく。(教養として、いずれ読まないとな。)
作品を読んでいて、小説の登場人物とサリンジャーの重なる部分がわかると違う感想を抱くのかもしれない。

原題も邦題とほぼ同じみたいだけれど、ニコラス・ホルトがまっすぐに誠実に演じているからか、「反逆児」という印象はあまり受けなかった。
自身の創作と小説と、小説が紙面に載ることに真っ直ぐで、その分他の部分(恋愛や人づきあい)が不器用という印象。
あまりにも気の毒な若き日の失恋、戦争のトラウマ、初めての長編小説が人気すぎてかえって生活しづらくなる様子など、きっとほぼ事実に忠実に(誇張なく)描かれているように見えた。

文壇から離れることも含め、理解者に恵まれたことが、サリンジャーにとっては何よりも幸運だったんだろうな。
そして、サリンジャーの恩師でもある大学教授で編集者のウィットを演じるケヴィン・スペイシーの演技が本当に素晴らしくて。
ここ1〜2年ほどの他の作品同様、ケヴィン・スペイシーの素行のせいでプロモーションしづらかったり、興収伸びなかったりしたんだろうな… と思うと、何とも複雑な気持ちになった…
(ケヴィン・スペイシー好きな方、すみません…)