ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャーの作品情報・感想・評価

「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」に投稿された感想・評価

とみ

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3.5
これぞ伝記。
そんなかんじ。
PikKa

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3.7
《ライ麦畑でつかまえて》誕生の裏にあった作者サリンジャーの半生を描いた《ライ麦畑の反逆児》。
創作の苦しみ、戦争体験の心の傷、焦燥感、裏切り、苛立ち…
書くことで苦しみながらも、
書くことで自分を解き放つ。
彼の心に触れ、久々にホールデンに会いたくなった。
ニコラス・ホルトのみずみずしく繊細な演技、目の表現が良かった。
さち

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3.9
まず思ったのは

「アレ??ケヴィン・スペイシー出ていいの?」
笑笑

ルーシーちゃんお目当てだったのもありいつ出てくるのかと不安でした😅
saki

sakiの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

世に存在する事と評価はセットで、評価は自分でコントロールできなくて、期待は何度も裏切られるもの。

繊細すぎる世捨人となったサリンジャーと重なるのは傷つかない為の自己防衛に走る姿
eirakucho

eirakuchoの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

サリンジャーの創作に戦争体験や仏教が影響しているのは知っていたが、「どのように」ということは知らなかった。その一端を知れた。また、何故作品の発表を止めたかについても少しは分かった。描かれていたことは単純化され、直線的すぎるようにも感じたが。
パーティーの雰囲気、部屋の内装、ニューハンプシャー郊外などの雰囲気描写はリアリティがあった。彼がどんな場所で生きていたのか視覚的に再現してくれたのは良かった。
戦場のシーン。塹壕の中で声に出す完成させられるかも分からない物語の続きを書く。印象的だった。
ほのか

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3.7
パルシネマにて、バッドジーニアスと2本立て。
見逃してたからいい機会もらった。

本書いてるか怒ってるか瞑想してるかだった。
すごい振り切った人。作品を読む人はその人の作品だから読みたくてそうやって読みたいと言ってくれる人がいるから書くことで生活が成り立つはずなのに、お互いをたくさん知り見える部分が増えて交わってる部分が大きくなればなるほど作品を介して与え合う影響によって立ち行かなくなる人が存在してしまうんやから、深く複雑に繋がった人と人のバランスを保つのは難しいね。そういった点からいえば自分と自分が書く作品を守るために文字通り何もかもを捨てたサリンジャーはある意味潔く正しい。執着してもしょうがない。やりすぎやけどな。
ニコラスホルト、よほど名作家顔なんだろうな…。トールキン楽しみだ!
ライ麦畑のお話と当時の出版業界のあり方を知ってるともうちょっとちゃんとわかったかも。
というか戦争行くよ〜ってところまではちゃんとみてたのに眠くて気づいたら戦争から帰ってきててあかん。大事なところ見逃した。

ルーシーボーイントン嬢が出てるの知らなかったので嬉しかったよ〜!可愛い。
komo

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4.2
J・D・サリンジャーの半生を描いた伝記映画。
作家を志す若き日のサリンジャー(ニコラス・ホルト)は紆余曲折を経たのち、コロンビア大学の文芸コースに入学。そこで教鞭を執るウィット・バーネット教授(ケヴィン・スペイシー)と出逢う。
文芸誌【ストーリー】の編集長を務めるバーネットはサリンジャーの原稿に度重なる不採用を言い渡すも、ある時ついに彼の短篇をストーリー誌に掲載する。バーネットはサリンジャーの才能をとうに見出していたのだが、彼の意欲が本物かどうかを試していたのだった。
その後、長編作品の執筆を開始したサリンジャーだったが、戦地への招集が彼の運命を変えてしまう。
心に深い傷を負いながら帰還した彼が『ライ麦畑でつかまえて』を世に送り出すまでの軌跡と、その後に辿った孤独な日々の物語。


まず初めに申し訳ないのが、私はサリンジャー作品は全くの未読でございます…。
しかし役者の魅力に抗いきれず、つい観に行ってしまいました。そこに存在しているだけで憂いを漂わせるニコラス・ホルトくんは、稀代の小説家の役が実に浸透していました。

サリンジャーの人生はまさに波乱万丈。
デビューを飾るや否や戦地へ駆り出され、ノルマンディー上陸作戦に参加。大勢の戦友の死を目の当たりにし、帰還後もPTSDで酷く苦しみ、創作意欲すら失うことに。
その間、出兵前に交際していた女性はチャーリー・チャップリンと結婚してしまう。
サリンジャー自身も降伏後のドイツにて結婚と離婚を経験。度重なる心身の不調は良くならず、通院や瞑想によって脱却しようとする。
そしてかつての恩師、バーネットとは絶縁状態に。

ここまで壮絶な経験をしないと"傑作"は生まれないのか……なんて見方をしてしまうと、世の中の"娯楽"がなんだか恐ろしいものに思えてきてしまいました。
『ライ麦畑でつかまえて』を読んだ人々の多くは、主人公のホールデンという人物に強く共鳴します。
しかし、自身の分身とも言える"ホールデン"を多くの人々に分け与えてしまったサリンジャーには、どんな拠りどころが残っただろう。

表現活動をしたことがあるか否かに関わらず、人間は誰でも承認欲求というのを抱えているものだと思います。
それゆえサリンジャーの晩年(と呼ぶには、それが始まるには若すぎる年齢でした)の過ごし方に心底驚きました。
富や賞賛の声を得ること以上に、『書くこと』そのものを注視していたサリンジャー。晩年の過ごし方はまさにその証明。或いは今まで耳を傾けることができなかった自分自身の声と、生涯をかけて対話し続けることを選んだのでしょうか。

現在大変な状況になってしまっているケヴィン・スペイシーは、しかしお芝居の面では本当に素晴らしい役者さん。
バーネットがサリンジャーに対して見せる父性と執着と意地が綯い交ぜになったような表情は、『人と人が符合しあうことの難しさ』をより強く伝えてくれていました。

【ライ麦畑の反逆児】、意味深ですが合点の行くタイトルです。
かつて自分が創り出したフィールドに対し、今度は疑問を投げかける立場の者として佇むサリンジャー。
そんな彼がタイトルのように"ひとりぼっち"であったかどうかは、私には判りませんでした。
そして長命であったことは、彼にとって幸だったのか不幸だったのか。
maverick

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4.5
『ライ麦畑でつかまえて』の著者、J・D・サリンジャーの半生を映画化。世界的に有名な偉大なる名作が、いかにして生まれたかを知ることが出来る。本の主人公であるホールデンはサリンジャー自身であり、彼の悩みや苦しみや怒りが、どのように投影されたのかが手に取るように分かる。彼は天才小説家であったことを除けば、どこにでもいるような一人の青年に過ぎなかった。無気力で学校生活は長続きせず、父親からは呆れられて壁を感じる間柄。物書きになりたいという夢がありながらも、どうすればよいのかも分からなかった。小説家として成功した後も彼は悩み苦しみ続ける。さらには戦争での従軍による体験が彼をより苦しめることになる。彼が悩み苦しみもがく様は、多くの人に当てはまること。自分は何者なのか?何をなせばよいのか?幸せになりたい、でも世界は自分に味方をしてくれない。自分はこんなんじゃない、もっとやれる、でも世間は自分を認めてくれないと。時に他人が敵に見え、孤独を感じる。学校で社会で恋愛で、様々なことで上手くいかない時、同じような感覚に陥ることがあることと思う。だからこそ彼の書いた作品は多くの人に共感され、絶大なる支持を得た。嘘偽りない思いが反映されているからこそ。サリンジャーの才能は、そうした自身の心を詩的に引用できたことであろう。多くの魅力的な人との出会いも彼を育てるきっかけとなるが、それを無駄としなかったこと。そして誰よりも自分を信じていたこと。これも大きい。なかなか認められず出版出来ないでいる時、大幅な本の修正を求められても彼は頑なに拒否した。それによって機会を失っても、彼の味方となる人が後から現れる。社会において人は柔軟性を求められる。それは普段の生活も学校も会社も同じだ。個人らしさを何よりも尊重されるということはなかなかない。それは恋人や家族に関してもそうだ。サリンジャーは元々、柔軟に生きることが苦手な人間だった。それを作家としても通したからこそ、痛烈な個性の作品が生まれた。でもそれによって彼の人生が本当に幸せになったかはまた別。いずれにしても、彼が『ライ麦畑でつかまえて』を世に生み出せたことがすんなりと理解できる。演じるニコラス・ホルトが見事だった。本作でオスカーを受賞してもよいくらい。ケヴィン・スペイシーも名演。ホントに素晴らしい俳優なんだよなぁ。やっぱり天才とは人とどこか違うから天才なのかもしれないな。『ライ麦畑でつかまえて』もう1度しっかり読んでみようっと。
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