rage30

ペーパーマン PaperManのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

ペーパーマン PaperMan(2009年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

イマジナリーフレンドがいる小説家の話。

イマジナリーフレンドを扱った作品は数あれど、本作の主人公はいい年したオッサン。
「中年男性にイマジナリーフレンドがいる」という設定は、なかなか斬新でしたし、イマジナリーフレンドを演じるのがライアン・レイノルズと来れば、期待は高まります。

ただ、思ってた以上にライアン・レイノルズが話に絡んで来ないので、そこは正直、肩透かしでしたね…。
その代わりに、エマ・ストーン演じる女性との交流が主に描かれていきます。
小説が書けなかったり、家族を失ったりと、お互いに問題を抱えた者同士がさりげない言葉ややり取りの中で、少しずつ癒され、心を開き、自己肯定感を取り戻していく感じが良かったですね。

まぁ、主人公が小説家にしては、あまりにも幼稚過ぎる嫌いはあるし、チャラ男と付き合うエマ・ストーンは、ある種の自傷行為の様にも見えて、2人のダメ人間ぶりが耐えられない人もいるかもしれません。
ただ、優しい音楽が流れたり、オフビートなおかしみがあったりと、この風変わりな2人を否定するのではなく、暖かく見守る…というのが本作のスタンスであり、魅力なのでしょう。
個人的には、結構ほっこりさせられる作品でしたし、ブレイク前のライアン・レイノルズとエマ・ストーンも見れて良かったです。
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