ゆっけ

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガールのゆっけのレビュー・感想・評価

3.5
大根仁監督。

『モテキ』でサブカルwebメディア、『バクマン。』では週刊少年漫画雑誌『SCOOP!』で写真週刊誌と編集部を舞台にした映画を撮り続けています。

今回の『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』では、ライフスタイル雑誌の編集部を舞台設定に。

奥田民生のような、気取らずゆるく自分らしさを持って生きる男に憧れを持つ主人公コーロキ。
奥田民生は、ミュージックステーションにラーメンの染みをつけて出演したというエピソードが肝で、
他のアーティストは着飾っているのに対して、奥田民生は「どんなとき」でも、「どんな人」に対しても媚びず生きていることがかっこいいということ。男はちょっとわかります。あとは所ジョージのような趣味も家族も大切にしている生き方ですかね。

コーロキは自分も民生になると意気込むのですが、あかりという女性と出会うことで、その逆の生き方をしていくことになるんです。

あかりに魅了されて病的に執着してしまうのですが、皮肉ですがその彼女は「誰かに合わせて自分を偽って生きている」という民生とは全く異なる生き方をしている人。表面的に人が喜ぶことをしてあげている、だからいいでしょって。

もちろん、彼女は倫理的にはタブーを犯しているいるので、いい生き方とは思えないですが、
人がして欲しいことをしているという点は正しいんですよね。。(あくまで表面的にですが)

それが、本当に自分がしたいことであればいいと思うのですが、
でもそれって結局着せられている生き方。

ラーメンとそばの対比がいいです。


『SCOOP!』のリリー・フランキーと同じように、
最後の松尾スズキの展開が、若干ホラー化していて現実味がしなかったこと。


水原希子のエロさというより、逆に天才コラムニスト演じる安藤サクラのキャラの方が立っていて魅力的でヒロインを喰ってしまっているという点含め、総合的にはあんまり好みの作品ではありませんでした。。。

ただ、大根仁監督の女性の撮り方は本当にうまいですよね。映像がオシャレなので、高校生、大学生の友達同士で観るにはいい映画だと思います。