広島カップ

サンダーボルトの広島カップのレビュー・感想・評価

サンダーボルト(1974年製作の映画)
3.5
銀行強盗(クリント・イーストウッド)と自動車泥棒(ジェフ・ブリッジス)、偶然出会った二人の男のロードムービー。
昔の銀行強盗仲間に追いかけられたり再び金庫破りをしたりと盛り沢山の出来事が待っている。どちらかというと良くない出来事の方が多いが作品が暗い方へ傾かないのは自動車泥棒のあっけらかんとした明るさが救っている。

殴られて小さい脳出血ができて少しずつ広がったのか?最後は無理くり感が在って自動車泥棒の死因がよくわからない。
ハッピーエンドにしてもよかったのにとも思いますが、敢えてこうした辺りがアンチ・ハッピーエンドのアメリカン・ニューシネマの風を受けているところでしょうか。

アメリカン・ニューシネマの定義も大雑把ではありますがイーストウッドはその潮流の只中にいた映画人です。その人がまだまだ現役で映画を作り続けている事が嬉しく思うし、どうかこの先も出来るだけ私達を楽しませて欲しいと今本作を観て感じます。
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