しんたにゆき

サンダーボルトのしんたにゆきのネタバレレビュー・内容・結末

サンダーボルト(1974年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

これからも生き続ける、というか、生き残ってしまった我々が、アメリカン・ニューシネマに別れを告げようとするためのやつ。
物語としてめちゃかなしくてやりきれなくはあるけれど、それなのに道中が最高ハッピーですべての場面が劇的なのは、それが2回目の銀行強盗だからだ。それが憧れでも回想でもあるから。

だから、「銀行強盗が終わったら、みんなで映画の深夜上映をみよう、映画を見終わって、朝になったら解散だ」なのだと思う、たぶん。
そうならば、きっとあのみんなでみようと思ってた「映画」が途中で終わってしまい、物語があらぬ方向へ展開していった以降のできごとが、この映画の本性なのだった。
よくできすぎてない?

これでやっと(わたしの)クリントイーストウッドも素敵な二人組のなかまいりを果たした。