ホリグチ

母を求める子らのホリグチのレビュー・感想・評価

母を求める子ら(1956年製作の映画)
4.0
子供を描くことに長けた清水宏監督ゆえに、子供たちが戦後の境遇に苦しむ姿には、人一倍感じいるところが多かったのかもしれない。映画によって救われる命があることを本気で信じていたのではないだろうか。心に傷を負った子供に接する大人の振る舞いを見ていても、照れ臭くなるようなあざとさの欠片もない。この思想の原点はどこにあるのか。宗教がテーマとして描かれることはないが、キリスト教と似た精神性を感じさせる。
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