回想シーンでご飯3杯いける

ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープルの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

2.5
「マイティ・ソー バトルロイヤル」に大抜擢されたニュージーランドの映画監督タイカ・ワイティティの作品。

親に捨てられ精神的にも孤立していた孤児リッキーが、山奥で牧場を営む夫婦と暮らす事になり、自然と触れ合いながら心を開いていく様子をコミカルに描いている。少年に対して自然界の掟をありのままに見せていく夫婦の手法は「はじまりへの旅」に出てきた父親に近い。映像的にも動物の死体等を敢えて見せていくスタイルで、そこにインパクトやメッセージを感じ取れる人には魅力的な作品なのかもしれない。

能天気なキャラクターが魅力的だったベラおばさんがあっけなく死んでしまったので、後半は、無口なヘックおじさんと、無口なリッキーの、何とも妙なやりとりがメインとなり、背景もずっと広大な自然なので、ワクワク感は少な目に感じた。