流離

続・深夜食堂の流離のレビュー・感想・評価

続・深夜食堂(2016年製作の映画)
4.0
相変わらずの居心地の良さ、カウンターに並んで呑み食いしている常連気分で観ていました。まだ常連見習い、くらいかな。

特に3話目の雰囲気がね、好きでした。お店を切り盛りしているのはマスターなのだけど、そこに惹かれ、集っている常連さんたちによって、深夜食堂の居心地の良さが醸し出されているのですね。悲しいときにも腹は減る、だったらここの常連さんたちとマスターの豚汁を食べたいな。

交番のお巡りさん役のオダギリジョーさん、いいなぁ♪私にとってはオダギリジョーさんのベスト!素敵です。


余談ですが、観ながら思い出したことをもう一つ。

ーもう一つの真昼食堂ー
20年くらい前に、友人と週1で待ち合わせてお昼ご飯を食べていた食堂があった。線路横の雑居ビルの2階にあった、夜は居酒屋さんとして営業しているお店の昼定食。メインが夜だったので、お昼は仕込みのついでに定食を出すという感じ。メニューも定食のみで、その定食に必ずついてくるのが豚汁だった。おにぎりと豚汁の定食が私のお気に入り。パートのおばあちゃんが作る豚汁は具だくさんで、それだけで栄養面も安心。冬に「指先が割れて痛い」なんて話していたら「紫雲膏が効くよ」って教えてくれたり、「今度これをメニューにしようと思うんだけどどう?」なんて試食ランチでお腹がいっぱいになったり。そんなに広くない店内に、お客さんもボチボチだったので、いつも窓の横の座敷を占領して、友人とのんびり。食後のコーヒーに必ずキスチョコレートが3粒ついてきて、それを食べてランチタイムが終わる。5年くらい通ったろうか、昼は採算がとれなかったようで、夜のみの営業になってしまい、私のもう一つの真昼食堂も終わってしまった。今はもう居酒屋さんもなくなってしまったけれど、紫雲膏は私の常備品。
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