いの

フォックスキャッチャー事件の裏側のいののレビュー・感想・評価

3.5
フォックスキャッチャーを観たあと、このドキュメンタリーを、ふむふむしながら観た。超超超と超を3つ並べたいほどの大富豪ジョン・デュポンのいびつさ&特異さ。孤独と嫉妬。金を積んだら思い通りになることと、ならないこと。金を積んだら思い通りになることも多いが故に、思い通りにならないことがより一層切実さをもって、目の前に迫ってくる。お金では手に入らないものもある。こんなこと言ったら申し訳ないかもだけど哀れで滑稽。そんで、別にお金持ちにならなくてもまぁいいやって、そんな風に思ったりして。


このジョン・デュポンと関わっちゃった人は、人生とかいうやつを思い切り振り回されていくわけで、その最たる悲劇がデイブ・シュルツの事件。彼のことを語る人は皆口々に、いかにデイブが素晴らしかったかを語るし、それは当時の映像からも伝わってくる。沢山の人のインタビューがあったのに、弟のマーク・シュルツは登場しなかった(ですよね?)。どうして登場しなかったんだろうって考えちゃう。
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