ミミック

バットマン:キリングジョークのミミックのレビュー・感想・評価

3.3
前半はバットマンと警察本部長の娘でバットガールのバーバラとのいちゃこら、後半に再び脱獄したジョーカーが本部長親子を標的にしながら過去のジョーカー誕生秘話を同時平行に語る。

連載アニメの中の単発エピソードを二つ並べた印象が強くジョーカーの話をもっと厚くしてほしかった。

元は気弱なコメディアン志望のジョーカーは身重の妻を亡くしたことと犯罪の片棒を担がされたことでバットマンに追い詰められ薬品タンクに落ちて肌が白くなり精神がおかしくなるとこなんかは部分的に実写版ジョーカーに引き継がれてる。

古びた遊園地を買取り異形の仲間を引き連れて悪のサーカスを開き歌って踊るミュージカルシーンは、ジョーカーが『グレイテスト・ショーマン』のP・T・バーナムとダブった。

ジョーカーが最後に話した二人の囚人の話に対して思わず笑みをこぼしたバットマン。その意図は、彼の境遇に自分を重ねた共感の笑いなのか憐れみからくる失笑なのか、はたまた単にジョークに笑っただけなのかどうとでも受け取れる印象的なラストカットで好み。
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